愛知県一宮市で22年間営業し、多くのファンに惜しまれつつ閉店したジェラート店「ぼのむどぅねーじゅ」が5月30日、大須に(名古屋市中区大須1、TEL 052-201-1314)「復活」移転オープンした。
フランス語で「雪だるま」を意味する店名の同店は、1986年に一宮にオープンした。それまで会社員として働いていた野田康敏さんが脱サラし、サンフランシスコでの修行を経て起業。無添加で、甘過ぎず、独特の柔らかさが特徴の野田さんのジェラートは、いつしか一宮市で人気を集めていたという。その後、昨年10月に野田さんが体調を崩し閉店していた。
今回の移転オープンを決めたのは、大須で広告制作会社「シーエムバー」(中区大須1)を運営する恒川憲一さん。幼いころから同店のファンだったという恒川さんは、閉店のニュースを聞き、「この味を残したい」と野田さんに存続を申し入れ、野田さんのサポートのもとで経営を引き継ぐことになったという。
新しい店内には、一宮の店舗で使っていたジェラートの製造機やショーケースが持ち込まれ、体調が回復した野田さんも厨房に立ち一宮店の味をしっかりと再現している。店頭には常時20~30種のジェラートが並ぶ。「野田さんの頭の中には150種以上のレシピがある」という。
当初、主なターゲットを20~30代の女性に設定していたが、実際には近所の子どもからビジネスマン、年輩客までと客層は幅広い。店舗前には公園があり、ジェラートを買った客が公園のベンチで食べる姿も多く見られるという。
主なジェラートは、いちごみるく、パンプキン、抹茶、ラムレーズン、カシスシャーベット、グレープフルーツシャーベットなど。価格は、カップシングル=330円、カップダブル=430円、コーンシングル=330円。
営業時間は11時~19時。火曜定休。