BOOKMARK NAGOYA(ブックマークナゴヤ)実行委員会は1月23日、書店「ザ・リブレット イオン千種店」の売り場で、本のイベント「ブックマークナゴヤ2009」と、同イベントの一環として行う「本屋プロレス」の合同記者会見を行った。
昨年、1回目を開催した「ブックマークナゴヤ」は、名古屋市内を中心とした書店、雑貨店などで同時多発的にイベントを開催する「本をキーワードとして街で遊ぶイベント」(同委員会)。実行委員長の岩上さんは「3週間だけの開催だったが、来年も続けてほしいという意見もあり、好評だった」と初回を振り返る。
「ブックマークナゴヤ2009」は参加団体も増え、イベントの幅も広がりスケールアップするという。古本市や、参加店舗各店でトークイベント、スタンプラリーなどを企画。開催期間は3月7日~29日。
今回、同イベントの一環として開催される「本屋プロレス」は、プロレス団体「DDT」代表で、「でら名古屋プロレス」監督の高木三四郎さんによる、本屋内でプロレスを行うイベント。高木さんが昨年4月に出版した自伝「俺たち文化系プロレス DDT」のプロモーションとして行ったものが始まりで、今まで東京と金沢の書店でも行われた。名古屋での開催は今回が初めて。
会見には、高木さんと「でら名古屋プロレス」の入江選手と笠木選手が参加。こぶしを上げ雄たけびを上げながら、書店内の会場に登場。書店とプロレスの関係について、「DDTは、体育界系ではなく文科系のプロレス団体で、インテリジェンスさを打ち出している。そういうギャップが面白いかと。自分も本が大好きで、主に歴史小説を愛読している」と高木さん。また「本屋プロレスは『書店にやさしい』がコンセプト。一切本を傷つけない、本を武器にしないをモットーとしている。本離れ、最近暗いニュースの多いプロレス業界にも貢献できれば」(同)とも。
会見中の質問に対し、入江選手は「本はあまり読みませんが、週刊プロレスは毎週買っています(笑)」、笠木選手は「本は好きで、最近読んだのは小説のガチボーイ」といい、高木さんが両者のコメントに対し、「うそでもいいから本が好きって言ってよ~。芸能系の本ばっかかよ」と突っ込みを入れ、会場を笑いに包む一幕も。「本屋プロレス」は3月7日11時から、同店で開催する。
今回のイベントに対し、同店ディレクターの稲山さんは「普段本屋に立ち寄らない人にも、書店や出版に興味を持ってもらえるのでは。このようなイベントを見ると、本には無限の可能性があると思う」と話す。
フォトセッションで高木さんは、自伝本を片手に笠木選手にコブラツイストを掛けて挑む姿も見せ、会場を多いにわかせた。会見の最後には高木さんが来場客とともに、「3、2、1、ナゴヤ!ウ~!ブックマーク!!」の掛け声で締め、イベントを終了した。