「なごや嬢」テーマに月刊誌発行へ-全国誌より身近な存在目指す

なごや嬢PINDOMのモデルのみなさん。左からユキミさん、加藤レミさん、佐藤海弘さん、相川イオさん、ティファニーさん

なごや嬢PINDOMのモデルのみなさん。左からユキミさん、加藤レミさん、佐藤海弘さん、相川イオさん、ティファニーさん

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 名古屋を中心に写真スタジオとモデル事務所を運営するハセオエンターテイメント(名古屋市中区錦3)は12月15日、同社初となる女性誌「なごや嬢PINDOM(ピンドン)」(580円)を発行した。2月1日には第2号が発売され、以後月刊化する予定。

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 「本家本元・なごや嬢のためのゴージャス★マガジン」とコピーが配された同誌は、A4サイズの97ページで、5万部を東海3県で販売している。

 発行の経緯について、同社の長谷川さんは「名古屋の女の子のファッションやヘアメークは、今や全国誌で特集が組まれるほど注目されている」とし、「さまざまな名古屋のモデルやキャバクラで働く女性の写真を仕事で撮るうちに、名古屋発の『なごや嬢によるなごや嬢のための雑誌』の要望が上がってきたことから発行を決めた」と話す。

 全国誌「小悪魔ageha」の影響もあってか、なりたい職業ランキングの7位に「キャバクラ嬢」がランクインする時代。「なごや嬢PINDOM」では、実際にキャバクラで働く女性やキャバクラ嬢に憧れる女性、彼女らのファッションやメークを参考にしている女子高生らをメーンターゲットに据える。

 同誌での「なごや嬢」のイメージについて、長谷川さんは「派手めのメークで、茶髪で巻き髪。ルイ・ヴィトンのバッグが好きな女性」と定義する。「創刊に当たり、企画の段階から積極的にそうした『なごや嬢』の意見を取り入れ、誌面構成していった」と長谷川さん。同誌モデルのユキミさんは「名古屋のランドマーク的な場所で撮影したり、ヘアアレンジのネーミングを『シロノワール巻き』と名付けたりと、全国誌よりもより身近に感じてもらえるようにさまざまな情報を提案している」と話す。

 「女の子が一番求めているヘアメークなどのアレンジの仕方を非常に細かく紹介している」と話すのは、同誌の表紙を飾る佐藤海弘さん。「同じ目線で、自分たちもひとりの読者としてリアルな悩みを紹介し解決していきたい」とも。

 発売時から、栄エリア、錦エリア、名駅エリアを中心に好調な滑り出しを見せた同誌。主にコンビニで販売しているが、売り切れる店舗も続出したという。来月からの月刊化に向けては、「実際に手に取ってもらえないと意味が無い。若い女の子たちはオシャレやメークなどいろいろなところにお金を使うことが多いから、情報誌だけでも安く、日用品を買う感覚で購入できる価格に引き下げる」(同社担当福井さん)と、価格は290円を予定する。すでにモデルとしての出演を希望する学生や社会人からの問い合わせが1日数十件あるという。

 「みんなが求めていたものができた」と笑顔を見せるのは、同誌モデルの相川イオさん。「名古屋の個性がギュッと詰まっている。身近な友だちのようだけど、でもちゃんとお手本になれるような、そんな存在の雑誌であり続けることができれば」とティファニーさん。「名古屋らしさを大切にしつつ全国的な知名度も上げて行くことができれば」と意欲を見せる。

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