大須観音(大須2、052-231-6525)では2月3日、恒例の節分会の行事が行われる。13時18分、福の神を先頭に、宝船(大須丸)に乗った七福神や還暦の会、古稀の会、ミス観音、寺社総奉行などによる「節分宝船行列」が栄小公園を出発し、南大津通り・新天地通り・万松寺通り・東仁王門通り・仁王門通りをパレードする。15時頃、大須観音に到着し、本堂前の特設舞台で福の神による「鬼追いの儀式」が行われる。大須観音は、尾張四観音の中核に当たり「中心恵方」として昔から知られており、特に「福の神鬼追いの儀式」はその昔室町時代から、節分ごとに殿中で行われた儀式で、2月3日の節分会には七福神を率いた福の神が現れ、赤鬼・青鬼どもを追う厄除けの行事は全国でその類を見ることはできないもの。豆まきの際、「福は内」とのみ唱え「鬼は外」は禁句である点も、同観音独特の慣習として定着している。本年度の「福の神」はブラザー工業会長の安井義博氏が務め、2月2日に行われる節分前夜祭には大須学区と大須商店街の30名ほどが、県庁・市役所などを巡って「福の神の鬼追いの儀式」を演じる。前夜祭の「福の神」は、大須商店街を代表して鬼頭秀雄氏が当たる。担当者は、「本堂には毎年15万人の参詣者が集まるが、今年はそれを上回る人出が予想される」と話している。
大須商店街