夏木マリさんのバンド「ジビエ・ドゥ・マリ」、新作リリースでライブ

「GIBIER du MARI」の斉藤ノブさんと夏木マリさん

「GIBIER du MARI」の斉藤ノブさんと夏木マリさん

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 女優や歌手など幅広く活躍する夏木マリさんがボーカルを努めるブルースバンド「GIBIER du MARI(ジビエ・ドゥ・マリ)」は来年1月30日、ニューアルバム「One of Love」のリリース(11月26日)を記念したライブを大須のライブハウス「E.L.L.(エル)」(名古屋市中区大須2、TEL 052-201-5004)で行う。

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 往年のロックシンガー、ジャニス・ジョプリンの大ファンでもある夏木さんが3年前、「現在もジャニスが生きていたら、一体どんな曲を世に送り出していたのだろう」という思いから結成した同バンド。公私ともに夏木さんのパートナーで、名パーカッショニストとして名高い、斉藤ノブさんが中心となり活動を続けている。

 「これまではジャニスを意識したハードなブルースナンバーが多かった」(夏木さん)が、「3年目にしてバンド自体の音が固まってきた」こともあり、同作では、初めてのバラード楽曲「One of Love」を収録した。アルバムタイトル名にもなっている同曲は、夏木さんと斉藤さんがエチオピアに行った時に感じたことを歌詞にし、「ジビエが考える『今』が表現されている」(夏木さん)という。

 途上国の子どもたちのためにできることを模索していた夏木さんと斉藤さん。「楽器を持って2人で訪れたエチオピアで、ノブさんのパーカッション演奏に子どもたちは笑顔で応えて踊ったりしていた。そのときの温度やにおいを感じて、素直な気持ちで一気に歌詞を書き上げた」と夏木さんは振り返る。

 バンド活動と並行して、「One of Love」プロジェクトという発展途上国の人々の支援活動を行なっている2人。もともとバラが大好きという夏木さんが、エチオピアで見たバラの美しさに感動し「いつかバラの販売を通して発展途上国の子どもたちの支援をしたい」とプロジェクトを立ち上げた。「将来的には、エチオピアなどアフリカ諸国にバラ園を購入し、子どもたちの親などのため、将来的な子どもたちのために雇用を創出していくことを目的にしている」と夏木さん。

 こうした活動を楽曲として表現している中には「音楽で遊んでいると思われているところもあるかもしれないが、今までよりもより音楽に集中している。音楽に本気で取り組んでいる」という思いが込められているという。

 2012年に還暦を迎える夏木マリさん。「矢沢永吉さんが昔『50歳までロックをやっていけたら』と言っていたときがあったけど60歳になっても現役でやっている。その『女性部門』がいてもいいだろうなと思い、スタートラインに立っている感じ。本物の歌手になりつつあるかも」と笑顔を見せる。斉藤さんは「ジビエがもっと認知されて来たら、2012年を目標に、バンド構成の中にホーンを入れてより迫力のある形態で70年代の音楽をやってみたい」と意気込む。

 ライブの開催時間は17時~。チケットは6,500円。

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