子宮頸ガンについて考える-大須の雑貨店「モノコト」で座談会

「モノコト」オーナーの山下貴子さん

「モノコト」オーナーの山下貴子さん

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 大須の雑貨ショップ、スクール、カフェ「モノコト」(名古屋市中区大須2、TEL 052-204-0206)は3月24日、「子宮頸ガン」について考える会「モノコト座談会・産婦人科医山田先生と語る」を開催する。

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 開催の経緯について、同店オーナーの山下貴子さんは「もともとは製薬会社に勤める友人に『自社で子宮頸ガンのワクチンを取り扱うことになったが、そもそもテレビCMなどだけで実際に多くの女性にきちんとした情報が伝わっているのだろうか…』と相談を受けた」ことがきっかけだという。

 「実際、自分自身も子宮頸ガンやそれを予防するワクチンについて詳しく知らなかった」と振り返る山下さん。「意識していると『検診でひっかかり、経過観察中』といった友人など、実は自分の周りにもたくさん悩んだり経験した人がいた」(山下さん)ことを知り、カフェなど、より一般に近い場所で説明する機会があることが大切だと感じ、イベントを企画したという。

 子宮頸ガンについて説明するのは、日本に初めてラマーズ法を導入したり、自然食による体質改善指導から産前の赤ちゃんのアレルギー予防への取り組みなどを積極的に行なっている産婦人科医の山田哲男さん。当日は山田さんを中心に子宮頸ガンや予防ワクチンについての話を聞いた後、参加者に「より多くの女性にワクチンについて知ってもらう方法は?」などをテーマに、意見交換を積極的に行う。

 山下さんは「一方的に説明を聞くのではなくて、みんなでこの問題を考えることが目的」とし、「例えば、薬はタブーだと自然食のみで生活している方や、副作用を心配している方たちなどへはどう伝えていったらいいか。検診を怖がっている人にはどう伝えたらいいか。みんなで相談し合うことで考えて行きたい」と話す。

 「そこに参加した方たちが改めて、それぞれの場所で人を集めて考える時間を作っていったら、口伝いに情報が広がっていく。飛び込み参加も歓迎なので興味のある人たちに参加してもらえれば」とも。

 4月10日には、同店で「大ナゴヤ大学」が手がける子宮頸ガンについての「授業」も予定。「実際にワクチンを打とうと思うと、今はとても高額な費用を払わなくてはいけない。でもワクチンを打てば子宮頸ガンの心配はなくなる。これから先を見据えて正確な情報を発信していくことができれば」と山下さんは期待を込める。

 開催は19時から。参加費は500円。

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