大須の「万松寺(ばんしょうじ)」(名古屋市中区大須3、TEL 052-262-0735)境内で4月24日から、「大人の寺子屋」と題したセミナー企画が始まる。
セミナーについて、同寺住職の大藤元裕さんは「江戸時代に僧侶はお経を読むだけの存在ではなく、今でいう医者の役割をしたり、弁護士の役割をしたり、学校の先生のような役割をしていたり、役所のような機能を持ったりしていた」とし、「そうした昔のような動きや役割を少しでも担うことができればと思い、『大人の寺子屋』の開講を思い立った」と振り返る。
「一般の方々とかかわる時間が葬式だけなんてとても寂しいこと。それよりも、人々の健康を望み、それに役立つ情報を流していくことができれば」と、初回から5回目までのテーマは「健康」に絞った。実際に大藤さん自身も父親や祖父の亡くなり方を目の当たりにしたことで、「いかに健康に生きていくか」ということに関心を持ち、「心の健康や東洋医学、『未病』についてなど、さまざまな方面から勉強している」という。
「寺子屋を通して、普段当たり前だと思っている事柄に改めて注目したり、新たな興味を掘り起こしたりするきっかけになれば」と大藤さん。「要望があれば、個人的にとても興味のある『IT』についてや、歴史についてなどの話もしていくことができれば」とも。
参加無料。ホームページなどで申し込みを受け付けている。