京都のバンド、「大須演芸場」で20周年ライブ-名古屋のファンが実現

「ふちがみとふなと」の記念ライブを行う中部地区唯一の寄席「大須演芸場」

「ふちがみとふなと」の記念ライブを行う中部地区唯一の寄席「大須演芸場」

  • 0

  •  

  中部地区唯一の寄席「大須演芸場」(名古屋市中区大須2、TEL 052-221-1782)で5月29日、京都を拠点に活動するアコースティックバンド「ふちがみとふなと」の結成約20周年を記念したイベント「多分20周年くらい祭り 名古屋編」が開催される。

[広告]

 ボーカル・渕上純子さんとウッドベース・船戸博史さんのシンプルな編成でバンド活動を続ける「ふちがみとふなと」は、海外でも活動するなど各地に根強いファンがいる老舗バンド。同バンドの10年来のファンで、イベントを企画した林いずみさんは「ウッドベースと歌だけなのに、受け手に幻視させるかと思えば、心の奥の奥にまで入ってこられる。激しく美しい2人の世界に引き込まれる」とバンドの魅力を挙げる。

 記念ライブを大須演芸場で開くことについては、「ふちがみとふなとさんが名古屋でライブをするようになって10数年。その間に、特に渕上さんとは互いに『演芸好き』という共通点から仲良くなった」と振り返る。「数年前、大須の大道町人祭りに渕上さんと出かけた際、フラリと立ち寄った大須演芸場で、準備中にもかかわらず舞台の隅から隅まで上がらせていただくという、うれしいハプニングを味わう機会があった」とし、「そのころから、『いつか演芸場でライブできたらいいね』と、バンドにとってもわたしにとってもあこがれのライブ会場になっていた」と話す。

 機材は落語マイクをメーンボーカルマイクに使うなど、すべて演芸場にあるものを使う。「どこに座っても見やすいし、音に関しても基本的には生声でも聞きやすいように建物が造ってあると関心する」と演芸場にほれ込んだ林さん。「寄席は本来、お客さんが芸や落語を見ながら飲食を自由に楽しむ場だったようだ」と、当日は来場者が思い思いの飲食物を持ち込めるようにする企画も。

 当日は「ふちがみとふなと」と親交の深い名古屋のミュージシャンらが「お祝いゲスト」として登場する。出演者は、フォークシンガーのモロ師岡さん、アコースティックユニットのEtt(エット)、今池のライブハウス「得三」のオーナーで、バンド・バレーボールズのボーカルを務める森田裕さんなど5組のほか、大須演芸場所属の柳家三亀司さんも出演を予定する。

 開場=18時30分、開演=19時。入場料は、前売り・予約=3,000円、当日=3,500円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース