名古屋工業大学(名古屋市昭和区)の伊藤孝紀研究室が行うレンタル傘の社会実験「なごやかさ」が現在、栄3丁目で展開されている。
放置された傘や無用になった傘を再利用することを目的に昨年から行っている同プロジェクト。今年の7月には栄4~5丁目のセレクトショップなどを中心に傘専用ラックを設置し、利用状況を調査した。
今回の実験では初めて、名古屋栄三越、ラシック、名古屋パルコなどの百貨店も加わり、セレクトショップやカフェなどを含め約12カ所で展開している。利用者はQRコードで利用登録をしたのち、傘立ての開け方をスタッフから教わり傘を利用する。
今回の実験を通して同研究室の内木さんと山本さんは「今回は雨があまり降らなかったので、利用数は少なめだが、三越前などでは年配の方に興味を示していただいた」とし、「利用者の方が、『雨が降ったときに便利だ』と言って使ってくれるので活動を続けるやりがいになった」と振り返る。「直接利用者の方と接してビニール傘を貸し出して、『ありがとう』の言葉を直にいただけてとてもうれしかった」とも。
社会実験は今月25日まで。