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「既存の雑誌が面白くない」ので創刊-名古屋の手づくり雑誌が第3号

B5版の本誌のほかにA5版の別冊とポスターが付いた最新号の「THISIS(NOT)MAGAZINE」

B5版の本誌のほかにA5版の別冊とポスターが付いた最新号の「THISIS(NOT)MAGAZINE」

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 東海エリアを拠点に発行するインディーズカルチャーマガジン「THISIS(NOT)MAGAZINE」の第3号が現在、発売されている。

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 同誌を発行するのは、岐阜在住の武部敬俊さん。名古屋を拠点に、全国各地への取材活動から編集作業、デザイン、製本までをほぼ1人で手がけているという。自由な発想の誌面デザインと武部さんのフィルターを通した「面白いこと」を紹介した記事がサブカルファンを中心に人気を集めている。

 インディーズマガジンの制作を始めたきっかけについて、武部さんは「もともと既存の雑誌があまりに商業的過ぎて、面白くないと思っていたことがある」と振り返る。最新号のテーマは「ファッション」。「ファッション誌も読むが退屈な内容も多いので、『僕だったら、こんなファッション誌を作るよ』という感じで制作することにした」という。

 「ファッション=流行」と捉えて編集を進めたという武部さん。「取り上げているアーティストやクリエーター、国内の30以上のインディーズ音楽レーベルの方々は、決して『流行』にのまれず、独自の文化を発信している人たち。結果的に『アンチファッション特集』になった」と話す。「ファッションという軸を決めて、自分の周りにある全ての面白いことを取捨選択し、編集。1冊の雑誌に落とし込んだらこうなった」とも。

 「毎号デザインにも力を入れている」と話す武部さん。「基本的に、見開き単位での『!』や『?』を与えるデザインが好きで、雑誌というのはそれが正しいと思っている。ページをめくる度にハッとさせるような構成を念頭に置いて作っている」という。「雑誌が好きな人、音楽が好きな人、服が好きな人には、読んでもらいたいが、それら全てに興味がなくても、何か刺激を求めている人にも読んでもらえたら」。

 B5版64ページの同誌には、A5版32ページの別冊が付いているほか、「ファッション誌お決まりのファッションスナップをパロった」(武部さん)ポスターと、ダウンロードタグも同封。誌面に登場するアーティストの楽曲 11曲をダウンロードすることができる。

 価格は1,480円(Tシャツ付きは2,500円)。1000部限定。栄エリアではタワーレコード名古屋パルコ店、リブロ名古屋店、ヴィレッジヴァンガード名古屋栄店のほか、stiffslack、FILE-UNDERなどのレコードショップで販売している。3月13日には新栄のライブ・ラウンジ「Vio(ビオ)」で、同誌発売を記念したライブイベントも開催する予定。

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