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名古屋インディーズバンドらがチャリティーイベント-新栄のライブハウスで

「THISIS(NOT)MAGAZINE」が主催する東日本大震災チャリティーイベントのフライヤー

「THISIS(NOT)MAGAZINE」が主催する東日本大震災チャリティーイベントのフライヤー

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 新栄のライブハウス「DAYTRIVE(デイトライブ)」(名古屋市中区東桜2)で4月15日、インディーズカルチャー誌「THISIS(NOT)MAGAZINE」を発行する武部敬俊さんと、名古屋を拠点に活動するバンド「SIKASIKA(シカシカ)」のメンバーらが中心となり、東日本大震災チャリティーイベントを開催する。

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 もともと3月13日に、「THISIS(NOT)MAGAZINE」第3号の発行を記念したイベントを行う予定だったという武部さん。だが、前々日に起こってしまった震災を目の当たりにし、「リリースをお祝いできるような状況ではない」と判断し延期を決定。「その時の判断はこれでよかったと思っているが、反面、自粛や萎縮するだけではダメなのではと思っていた」と振り返る。

 「何か自分たちレベルでもできることはないか」とSIKASIKAのバンドメンバーらと模索し、「自分たちが楽しめて、なおかつ震災の被害に遭った人たちに少なからず手助けできることをやろう」とイベント開催を決意したという。折しも、デイトライブが4月末までチャリティーを目的としたイベントなら会場使用料と機材使用料を無料で貸し出していたこともあり、チャリティーイベントの開催が即決した。

 イベントには、武部さんとSIKASIKAメンバーらが声を掛けた「自分たちが楽しめる」(武部さん)バンドが出演する。その理由について、武部さんは「震災後は、楽しみにしていたアーティストの公演が中止になるなど、『イベント=楽しみ』が一気になくなってしまった。実際に毎日は少し暗いイメージがつきまとい、イベントをやっちゃいけないどころか、遊びにいく気もしないという感じに自分自身もなっていた」と話す。「でもやっぱりみんなどこか寂しがっていて…。やはり、こういう時だからこそ、直接震災被害を受けていない僕たちは、みんなで集まって、少しの時間でもいいから笑顔と笑い声を、目の前にある時間を共有したいと考えた」と話す。

 「だから、本当にただ楽しんでもらいたい。ぶっちゃけライブは見なくてもいいので、わいわいがやがやできたらそれでいい。『これは、何のためのパーティーか?』と尋ねられたら、もちろん震災被害に遭った人たちのためでもあるけど、やはり自分たちが楽しむため。誰のためでもなく、自分たちのためであって、それはすなわちみんなのためになると考えている」。

 当日の入場料は1,000円。イベント出演者も一律1人1,000円を支払い出演する。「お客さんが最悪ゼロでも、出演者だけでも50人くらいはいると思うので、50人×1,000円で5万円の募金はできる計算」と武部さんはいう。集まった金額を義援金として被災地に寄付する。

 主な出演アーティストは、Zymotics、土屋主税(from 6eyes)、Folkeiis、Social Porks、ジョンのサン、LoveWillTearUsApart(from Climb The Mind)、DzzZooO、SIKASIKAなど。

 開催は23時30分~。

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