名古屋工業大学(昭和区)で5月29日、「子どもたちに遊びながら科学や技術への興味を持ってもらおう」と、小学生を対象にした「遊び」と「ロボット技術」を融合したワークショップが開かれた。同大伊藤孝紀研究室と、6月1日に大須から東区代官町に移転したロボット専門店「ROBOBASE(ロボベース)」が共同で企画した。
当日は、園児を含め100人を超える親子が参加。イベントでは、「ロボット技術者が悪魔によってお化けに変身させられてしまい、子どもたちはロボット技術者を助けるべく悪魔と戦う」というストーリーを設定。各教室に隠された武器(ロボット部品)を見つけながらロボットを製作し、悪魔を倒していく。
まず始めに、子どもたちはプロの技術者からハンダ付けを習得。次に各教室でクイズに答え、モーターや電池ボックス、光センサー、トランジスタなどの部品を手に入れながら、各部品をハンダで基盤に取り付けたり、組み立てたりしてロボットを完成させていった。最後には、光りに向かって進むロボットができあがり、「悪魔の住む城郭」に攻め込みロボット技術者を助けた。
「子どもたちが遊びながら本格的な技術を学ぶきっかけになる。日本の未来を担う子どもたちの、創造性を生かす教育プログラムがこれからも必要なのでは」と伊藤准教授。ロボベースを運営するグローバックスの後藤大介社長は「今後も、ロボット産業の技術力を子ども達の教育へと変換できるよう力を入れていく」と意欲を見せる。