名古屋・栄の南大津通りの歩行者天国が9月18日12時から、27年ぶりに復活した。通常の週末なら車の渋滞ができる栄交差点から矢場町交差点にかけての約700メートルの車道は、歩行者のみの空間に様変わりした。
4~5年前から計画を重ねて来た同ホコ天。「地域活性化のための長期的な開催を視野に入れているため、派手なイベントを行ったりすることは考えていない」という大津通町内会会長の勝田明さんの言葉通り、当日は車道にいくつかのパラソルと椅子が設置されるのみのスタートとなった。
当日は河村たかし名古屋市長や大村秀章愛知県知事もホコ天を歩き、市民らと声を交わす姿も。始めは「車道を歩く」ということに抵抗を感じている様子の利用者らも徐々に車道に出て、ゆっくりと楽しむ姿が見られるようになった。ホコ天を歩いていた50代の女性は「こうして試みが行われることで、周辺の商店がもっと活気づいてくるといいなと思う」と話していた。そのほか、「あんなお店があったのか。知らなかった。歩くことで気づくことが多い」という声や、「中央分離帯があって、思うように反対側に行けないのが少しもどかしい」と言った声も聞かれた。
次回の歩行者天国開催は9月25日。