鶴舞のライブハウス「KDハポン」(名古屋市中区千代田5、TEL 052-251-0324)で11月7日、アナログレコードを大音量でかけながらトークを繰り広げるレコードライブ「アナログばか一代 番外編in Nagoya」が開催される。
同イベントは、バンド「湯浅湾」のリーダーで音楽評論家・湯浅学さんと、映画・音楽制作、出版と多彩に取り組むレーベル「boid(ボイド)」を主宰する評論家・樋口泰人さんが、大音量でレコードをかけながら語り合う異色のトークショー。名古屋では初めての開催。
始まりは、湯浅さんの小説発売の際に、記念イベントとして行われた「アナログレコード観賞会」。その時に「時間が足りない」と感じた2人は、もともとボイドが行っていた、「映画を大音響で鑑賞する『爆音映画祭』」に組み合わせてアナログ鑑賞会を企画。爆音映画祭の中で湯浅さんがお題にちなんだ曲を大音量で流し樋口さんとトークを繰り広げたのが始まりで、その後、名物イベントになっていった。過去にはイベント開演中にスピーカーが壊れたこともあるという。
当初名古屋での開催会場については、ボイドと映画配給などで付き合いの深い今池の映画館「名古屋シネマテーク」(千種区)に相談が持ち込まれた。同館の仁藤由美さんは「東京では渋谷のアップリンクファクトリーや吉祥寺のバウスシアターという映画館で開催されてきたが、シネマテークでは機材や環境の対応が難しい。そこで大音量に耐えられ、かつ空気感が良いライブハウスを探し、KDハポンに声を掛けた」と振り返る。「音楽ファン、映画ファン、どちらにも人気の企画。音量だけではなく、音の海に漂うように楽しんでほしい」とも。
名古屋には、湯浅さんが自身のコレクションから選び出したレコードを持参して訪れるという。KDハポンの武村モモジさんは「湯浅さんは以前、KDハポンにライブで出演してくれたことがあるため、今回も非常に楽しみ。機材やスピーカーも持ち込むというので、すごいトークショーになりそう」と期待を込める。
開演は19時~。料金は1500円(ドリンク代別途)。