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栄で映画「ヘルタースケルター」舞台あいさつ-蜷川監督、大森南朋さん登壇

舞台あいさつで来名した蜷川実花監督と大森南朋さん

舞台あいさつで来名した蜷川実花監督と大森南朋さん

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 栄のナディアパーク(名古屋市中区栄3)11階アートピアで7月11日、映画「ヘルタースケルター」の試写会が行われ、蜷川実花監督と出演の大森南朋さんが舞台あいさつに登壇した。

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 同作品は、第8回手塚治虫文化賞を受賞した岡崎京子さんの同名コミックが原作。全身整形で美しさを手に入れ、芸能界の頂点に君臨するスター「りりこ」が、自分の欲望に忠実に生きながら事件を起こしていく姿を描く。主人公りりこを沢尻エリカさんが演じる話題作だ。

 長年温めていた映画を7年の歳月をかけて完成させたという蜷川監督。「もともと、岡崎さんのファンで特に好きな作品。女性なら誰もが思う『美しくなりたい』という気持ちが切実に描かれていて、女性である私が撮りたいという思いが強かった」と作品へのこだわりを話した。

 大森さんは、ある事件を追い、りりこの隠された正体に近づいていく検事・麻田役を演じた。「原作は十代のころに読んでいた。岡崎さんの作品は女性向けのみのコミックスではないと感じている」と、同じく長く作品を愛読していたことを明かした。

 主演の沢尻さんについて蜷川監督は「全身整形の女の子の物語なので、まず圧倒的に美しいことが重要。演技力も必要。そしてぬれ場などハードなシーンが多いので、それがやれる女優魂のある人。沢尻さんしか思いつかなかった。役が彼女を呼んだのではないかと思う。彼女の生きざままで映っている映画になった」と話した。大森さんも「いい女優ということに尽きる。いろいろな書かれ方もされるけれど、力があるから注目される。映画には彼女と監督の気合とガッツが映っている」と沢尻さんを絶賛した。

 蜷川監督らしい鮮やかな色彩やデザインも映画の見どころの一つ。劇中でりりこが住む部屋は、蜷川監督の住みたい夢の部屋をイメージしたという。「ソファやテーブル、廊下の飾りなど、かなり自分の私物も使っている。ただ、そういう部分を楽しむ暇がない映画なので、2度目に見る時に注目してほしい」と笑顔。

 名古屋が映画公開前の最後のキャンペーン。蜷川監督は「いよいよ公開でドキドキしていますが、ワクワクの方が大きい。早くいろいろな方の声が聞きたい。魂を込めて作った作品なので、気に入ってもらえたらうれしい」と映画の成功を祈った。大森さんは「見た人が何かを持って帰ることができる映画になった。今日はゆっくり映画を楽しんでほしい。すごい映画と出合うことになるはず」と満員の観客に声を掛けた。

 今月14日からミッドランドスクエアシネマほかで全国ロードショー。

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