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名古屋の「まちなか」でアート企画多彩に-パフォーマンスや光の行列

名古屋市内各地で行われた「Glow with City Project」

名古屋市内各地で行われた「Glow with City Project」

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 名古屋市内各地で9月21日・22日、「あいちトリエンナーレ2013」の「まちなか」を舞台にした企画が行われ、多くの市民がアートを楽しんだ。

長者町の通りで踊る「ほうほう堂」の2人

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 長者町を中心とした各地ではダンスデュオ「ほうほう堂」がパフォーマンス「ほうほう堂@おつかい」を開催した。同デュオは新鋪美佳さんと福留麻里さんの2人組。劇場から飛び出し、街を舞台にその場所にしかない魅力や特徴を背景にしたダンスに取り組んでいる。

 今回は長者町の通りや店舗の中、屋上、寺などを次々と移動。さらに愛知県庁や栄の三越、愛知芸術文化センターまで巡りながらパフォーマンスを披露した。街を歩く人々は突然始まるダンスに驚きながら、アートとの出合いを楽しんだ。

 ダンスの模様は2人に同行した撮影スタッフによりユーストリームで放送。長者町の常瑞寺にはパブリックビューイング会場が設置され、多くの来場者が踊る2人の姿をスクリーンで鑑賞した。2人は移動の途中に常瑞寺にも登場。客席に生のダンスを披露した。

 夕方からは、建築物をライトアップする光と人々の持つちょうちんの光をシンクロさせるプロジェクト「Glow with City Project」が開催された。企画した高橋匡太さんは光と映像を用いた作品を多く発表するアーティスト。視覚的な美しさはもちろん、人の記憶を照らし出す光の可能性を追求している。

 今回は建築物をライトアップする光と、人々の持つ光をシンクロさせ、名古屋の夜に特別な風景をつくり出すプロジェクト。名古屋市科学館前の白川公園に集まった参加者には、一人ずつLEDライトで光るちょうちんを配布。高橋さんの「集まった皆さんが主役。一丸となって名古屋の街に一夜限りの素晴らしい風景をつくろう」の言葉とともに、科学館がライトアップされると、全員のちょうちんが明るく点灯した。建物のライトアップとちょうちんのライトは発信機によりシンクロし、街と人の光が鮮やかに連動した。

 参加者は高橋さんやトリエンナーレスタッフとともに公園を出発。長者町を通り、栄・オアシス21、愛知芸術文化センターまでの道のりを約1時間かけて行進した。同企画は2日間で約1800人が参加。特別な風景を共有した。

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