非常食を定期的に宅配するサービスや「ボウサイ(=防災)」をテーマにしたイベントを企画する「yamory(ヤモリ)」(名古屋市中区栄3)は11月9日・23日、「ボウサイリーダー」となる人材を育成するプログラムを展開する。
10月5日・6日には、栄・テレビ塔下にテントを張って一晩を過ごす防災イベント「SAKAE CAMP(サカエキャンプ)」を行った同サービス。「当日の夜は一番の冷え込みで、そういった厳しさの中で、(参加者には)防災に対する気づきがあったのでは。参加者の表情を見て、大成功だと思った」と同サービス代表の岡本さん。
今回は2日間の研修プログラムで、名古屋市からの委託事業。「今までの防災イベントは発災後に重点を置いたイベントがほとんどだったが、発災前の普段の活動も見直す必要があるのでは。いざというときに助け合える地域のつながりやコミュニティーづくりも大切にしたい」と岡本さん。「救急救命や避難生活の基礎知識を備え、周りの人々とコミュニティー形成ができる人材を『ボウサイリーダー』として育成したい」
11月9日は、「Community Crossing Japan(コミュニティ クロッシング ジャパン)」の荒昌史さんを講師に迎えて、震災時の非常飲食物の備えや避難所運営、防災のための「地縁コミュニティー」づくりについての講義とワークショップを行う。同23日は、救急救命の方法や避難生活に役立つ身の回りのものの活用術について、「日本赤十字社」の講座を提供する。
「今まで防災に興味がなかった人や、興味を持ち始めて、もう一歩踏み出したい人に参加してほしい」と呼び掛ける。「(今回のプログラムを通じて)例えばコミュニティーをつくってみたり、自分ができることを1つでも見つけて、何か実践してほしい。地域を担うコミュニティーリーダーが全国に広まっていけばうれしい」(岡本さん)
開催時間は両日とも9時30分~。募集は20代~40代の男女15人。参加費用は1,000円。ホームページからの事前申し込みが必要(同6日締め切り、定員になり次第終了)。