栄・松坂屋で「観世宗家展」-室町時代に作られた重要美術品の能面も

松坂屋名古屋店で開催されている「観阿弥生誕六八〇年 世阿弥生誕六五〇年記念 観世宗家展」

松坂屋名古屋店で開催されている「観阿弥生誕六八〇年 世阿弥生誕六五〇年記念 観世宗家展」

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 松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館7階の松坂屋美術館(TEL 052-264-3611)で10月19日から、「観阿弥生誕六八〇年 世阿弥生誕六五〇年記念 観世宗家展」が開催されている。

 日本の伝統芸能の一つである能。シルクロードから中国を経て伝わった散楽(さるがく)が、平安時代頃に猿楽へと変貌を遂げる中から誕生し、発展してきた。中でも、観阿弥と息子・世阿弥は、今日の能の礎をつくったといわれる親子だ。室町時代初期には、3代将軍足利義光に認められ京都へ進出。貴族文化を吸収し、美しい歌や舞を取り入れて芸能として洗練させたという。

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 同展は、観阿弥生誕680年、世阿弥生誕650年を記念して行われるもの。歴代の観世宗家が所蔵してきた、衣装38点、能面54点(展覧会期間中に一部入れ替え)に加え、歴史的資料などを合わせて約130点を紹介する。中には、鎌倉、室町、江戸時代に作られ、重要美術品に指定されている能面も。展示されているもの全て、制作された時代に関係なく、今もなお舞台で使われ続けているという。「何百年と使われている能面は、演者に過去歴代の演者たちが乗り移ったような感覚になるのだそう。使い込まれた能面は劣化も激しく、展示・紹介できるのが本展でおそらく最後というものもある」と同展の企画を担当した西澤さん。

舞台上でしか着けることを許されておらず、特に神聖な能面とされる「翁(おきな)」は貴重だ。またさまざまな手法で作られた装束は、「手作業で作ったとは思えないほど、正確で美しい」。日本最古の能楽論「風姿花伝」、さらにその原本である世阿弥直筆の「花伝第六花修」と「「花伝第七別紙口伝」も公開され、見どころも豊富だ。

「室町時代から続く貴重な品々を多くの人に見てほしいと切望し、実現した展覧会。伝統が織り成す、深みのある『能』の世界を堪能してほしい」と西澤さん。

 開館時間は10時~19時30分(入館は閉館の30分前まで)。入館料は、一般=1,000円、高大生=800円、中学生以下無料。11月24日まで。

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