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お座敷歌「都々逸」テーマに「授業」-大須の飲食店の座敷を会場に

「都々逸」の「授業」を企画した伊熊さんほか大ナゴヤ大学スタッフ

「都々逸」の「授業」を企画した伊熊さんほか大ナゴヤ大学スタッフ

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 NPO法人「大ナゴヤ大学」は1月31日、大須の飲食店の座敷を会場に「都々逸(どどいつ)」をテーマにした「授業」を行う。

三味線の演奏にのせて歌われる端唄や都々逸

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 都々逸は江戸時代末期に流行した七・七・七・五のリズムに合わせて歌われる定型詩で、主に男女の恋愛をテーマにしたものが中心。東海道宮の宿(現在の熱田区伝馬町辺り)で女中が歌い始めたのが始まりとされ、寄席や宴の席で歌われるお座敷歌として広がっていったといわれている。現在もの熱田区伝馬町に「都々逸発祥の地」という石碑が建てられている。

 もともと「都々逸を知らなかった」と振り返る同NPOの伊熊さん。「都々逸を教えてくれた方が、とても楽しそうに面白そうに話すので」ネットや本で調べ始め、その歴史や過去に歌われた有名な歌などをたくさん目にしたという。「邦楽が七・七・七・五のリズムでできているものが多いという情報を見て納得したり、現代版として作られた都々逸を見て『うまい』と思ったり…。これが現代の普通の飲み会で遊べたらすごいと思った」

 当日は、講師に「端唄 華房流華の会」家元で「熱田神戸節どど一保存會」会長の華房真子さんと、同副家元で同副会長の華房小真さんを迎える。参加者はドリンクとつまみを楽しみながら、三味線演奏と生歌や、都々逸の歴史、お座敷歌について楽しめるほか、参加者同士で都々逸を作って華房さんの演奏と歌に載せ披露するなどのワークショップも行う。

 「気さくにお話してくださった華房さんから『都々逸は何でもありなのよ』と話を聞き、難しく考えなくていい、参加者の方とも楽しめそうと確信した。ワークショップでは都々逸を作るが、チームに分かれ、七・七・七・五のうち一人一節を担当し言葉遊びみたいに楽しもうと考えている。都々逸を知らない方はぜひ参加してほしい。和気あいあいと楽しみたい」と参加を呼び掛ける。「終了後は、参加者から『思わず都々逸の七・七・七・五を考えちゃった』となれば大成功」と期待を寄せる。

 参加には事前申し込みが必要で、参加費は飲食代(ドリンク、つまみ)として1,000円。詳しくはホームページで確認できる。

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