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丸の内と錦に「アートラボあいち」 「あいちトリエンナーレ2016」に向け

愛知県庁大津橋分室にオープンした「アートラボあいち大津橋」

愛知県庁大津橋分室にオープンした「アートラボあいち大津橋」

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 名古屋の丸の内と錦に8月7日、現代アートに関する情報発信拠点「アートラボあいち大津橋」(名古屋市中区丸の内3)、「アートラボあいち長者町」(中区錦2)がオープンした。

旧玉屋ビルにオープンした「アートラボあいち長者町」

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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」の開幕約1年前を機にオープンした両施設。トリエンナーレや現代アートに関する情報の提供、愛知県内の芸術系大学と連携した定期的な展覧会の開催などを行う。

 アートラボ大津橋は「愛知県庁大津橋分室」の2階・3階。1933(昭和8)年に「愛知県信用組合連合会館」として建築され、1957(昭和32)年に愛知県に寄贈された建物で、1階は愛知・名古屋の戦争に関する資料館となっている。2階をライブラリー、情報発信スペース、事務室、3階を展示室に使用する。

 アートラボ長者町は過去2回のトリエンナーレの展示会場になった「旧玉屋ビル」の3~5階。ビルの外壁には2013年に発表された「リゴ23」さんの作品「Looking at 2013 from 1952 Nagoya」が現在も残っている。3階を情報発信スペース、事務室、4階・5階を展示室に使用する。

 7日は大津橋でオープニング式典を開催。登壇した大村秀章愛知県知事は「来年8月11日の開幕まで、あと1年となった。現在、港千尋芸術監督を中心に参加アーティストの選定などが進められている。港監督には斬新な発想とアイデアで世界から注目され、多くの皆さんが楽しめるトリエンナーレをつくっていただきたい。2カ所のアートラボは大学や地域の皆さんら多くの県民の交流の場として活用してほしい。1年後の成功に向けて皆さんと共に頑張っていきたい」と話した。

 港芸術監督は「あと1年となり緊張しているが、準備は順調に進んでいる。3回目のトリエンナーレは創造する人間の旅をテーマとしている。名古屋、岡崎、豊橋の3会場にさまざまな旅をする人間たちが集まる場所ができていく。アートラボあいちは非常に歴史のある建物にオープンした。ここで若い学生の作品が展示できるのはとてもいいこと。大学と街の交流が生まれ、若い人が集まる場所ができることで、街に良い影響が広がっていくはず。トリエンナーレ後もこの場所が創造拠点になるような長いスパンで取り組んでいきたい。スタッフ一同全力で準備に当たるので、応援をお願いしたい」と意気込みを語った。大村知事、港芸術監督らはテープカットを行い、オープニングを祝福。その後、展示室の作品を鑑賞した。

 両施設では現在、愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学の3大学が合同で主催する展覧会「Sky Over I」を開催中。トリエンナーレのテーマ「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」を意識しつつ、各大学の境界を超えていく、若いアーティスト12組の作品を展示している。

 開館日は大津橋=金~日曜・祝日、長者町=木~土曜。開館時間は両施設とも11時~19時(金曜は20時まで)。
 「Sky Over I」は入場無料。9月27日まで。

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