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「あいちトリエンナーレ2016」閉幕 60万人が現代アートの祭典楽しむ

「あいちトリエンナーレ2016」が閉幕

「あいちトリエンナーレ2016」が閉幕

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 愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)ほか県内各地で開催されていた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」が10月23日、閉幕した。

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 同芸術は8月11日から74日間にわたり、同センター、名古屋市美術館や長者町などの名古屋市内各地と豊橋市、岡崎市で開催。「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに38の国と地域から119組のアーティストが参加した。

 最終日には美術展示のほか、栄地区各地で「いきのね」(名古屋市芸術創造センター)、「秘密の閨(ねや)」(名古屋市青少年文化センター)、「MUSIC EXPANDED #2」(愛知県芸術劇場)などさまざまな舞台芸術を上演。長者町地区では街なかでのカンパニー・ディディエ・テロンによるパフォーマンス「LA GRANDE PHRASE」などが行われ、多くの来場者がアートの祭典を楽しんだ。あいちトリエンナーレ実行委員会事務局は74日間の最終来場者数を60万1635人と発表した。

 閉幕セレモニーは、ブラジル出身のアーティスト、ジョアン・モデさんの作品「NET Project」が展示されている愛知芸術文化センター2階デッキ前で開催。同作品は名古屋、豊橋、岡崎の3会場で展開され、来場者らが自由に紐(ひも)を結んで参加した。巡回展の「モバイル・トリエンナーレ」が行われた設楽町、大府市、一宮市、安城市で結ばれたもの加わり、17日から同デッキに展示された。

 港千尋芸術監督は「国内外問わず本当に多くの方々に愛知に来ていただき、アートの作品を巡りながら旅をしていただいた。モデさんの作品は愛知県の隅々までプロジェクトが旅をしながら出来上がったもの。それぞれの色、結び方が違うように、現代アートは参加する人の多様性、感性、興味、勇気など全てを集約してできている。今回のトリエンナーレはアーティストだけではなく、そのアートを見たい人、興味を持つ人、もしかするとこれから作ってみたい人、芸術祭を共有したい全ての人によって作られた。それは旅に出るためのトリエンナーレ、これから旅をする人のためのトリエンナーレと言っていい。今日は終幕ではあるが、これで終わりではない。さようならではなく、良い旅をと言わせていただきたい」と語った。

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