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丸栄で雷門福三さん独演会 百貨店ネタの名古屋弁落語披露

丸栄で独演会を行った雷門福三さん

丸栄で独演会を行った雷門福三さん

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 栄の丸栄(名古屋市中区栄3)7階特設会場で6月2日、落語家・雷門福三さんの独演会が行われた。

百貨店を擬人化した名古屋弁落語を披露

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 同店で開催中の「丸栄のあゆみ パネル展-伝えたい記録、残したい記憶-」の企画「スマイルアートプロジェクト」の特別イベントとして行われた同独演会。同店が閉店することを知った福三さんが落語をやりたいと熱望し、最初で最後の丸栄店内での高座が実現した。

 独演会は午前、午後の2回ともに立ち見が出る満員となり、丸栄、松坂屋、三越、名鉄の名古屋の老舗4百貨店(4M)を擬人化した福三さんの名古屋弁新作落語「高島屋夜明け前」を、多くの観客が楽しんだ。

 特設高座に上がった福三さんは、「いろいろなデパートをディスる落語を、まさかここでできるとは思わなかった。丸栄さんが快く引き受けてくださった。閉店がなかったら不可能だった」と笑いを誘いつつ感謝を伝え、名駅地区への高島屋出店に対抗策を練る4百貨店のドタバタ劇を披露。百貨店の歴史を盛り込んだネタの数々に、客席は大きな笑いに包まれた。最後に福三さんが「ありがとう丸栄」と書かれた手ぬぐいを広げると、観客からは大きな拍手が起こった。

 独演会終了後、福三さんは観客と記念撮影をしながら、丸栄や名古屋の街の思い出話を語り合った。

 同店広報の山中弥生さんは「福三さんから話を頂いた時は、実現できると思わなかった独演会。福三さんや多くの方の熱意により、開催することができた。たくさんのお客さまが詰めかけた客席を見て、感無量の思い」と笑顔。「6月30日の閉店まで悔いのないよう、一人一人のお客さまを大切に対応していきたい」と話す。

 「丸栄のあゆみ パネル展-伝えたい記録、残したい記憶-」の開催時間は10時~19時。入場無料。6月30日まで。

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