星城大学名古屋丸の内キャンパス(名古屋市中区丸の内1)の西川流仮稽古場で7月2日、舞台「名古屋をどり」の顔寄せ、稽古始めが行われた。
同公演は西川流が毎秋に開催している日本舞踊の舞台で、今年で71回目。9月6日~10日に「御園座」(中区栄1)で開催される。
瑞穂区にあった稽古場が移転のために取り壊しとなり、同大学に仮稽古場を用意しての顔寄せ。西川流四世家元の西川千雅さん、総師の西川右近さんほか舞踊家、芸妓(げいぎ)ら関係者約30人が集まり、本番に向けて始動した。
右近さんは集まった面々に「暑い時期の稽古になるので、水分不足、睡眠不足など、体調に気を付けてほしい。私からのお願いはたった一つ。上手に踊ってください」と笑顔。千雅さんは「稽古場も変わり、劇場も中日劇場から御園座になり、新しいことだらけの公演。新たな一歩を踏み出す気持ちで取り組んでいきたい」と話す。
顔寄せには、一般参加枠の舞踊、唄にそれぞれ出演するCBCテレビアナウンサーの田中優奈さん、中日新聞記者の栗山真寛さんも参加。番組や記事で名古屋をどりでの魅力を紹介することが発表された。
千雅さんは「名古屋をどりは名古屋、愛知の皆さんのものでありたい。多くの人が関わるほど、伝統文化は残る可能性がある。二世家元・鯉三郎も、先代の右近もいろいろなものを取り入れ、その時代の人に分かりやすいものを見せてきた。今回もデーモン閣下など、いろいろな方の力を借りて、新たな時代に向けて頑張っていく。久しぶりに新作を発表するので、劇場に足を運んでいただけたら」と呼び掛ける。
開演時間は第1部=11時、第2部=14時30分、第3部=18時。料金はSS席=1万260円、S席=8,640円、A席=5,400円。問い合わせは西川流家元事務所(TEL052-831-7106)まで。