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栄・丸善に大川総裁登場 暗闇演劇の魅力語る

丸善ゼミ「エンゲキことはじめ」に大川総裁がゲスト出演

丸善ゼミ「エンゲキことはじめ」に大川総裁がゲスト出演

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 栄の「丸善名古屋本店」(名古屋市中区栄3)1階で8月25日、丸善ゼミナール「エンゲキことはじめvol.8」が開催され、大川興業総裁の大川豊さんがゲスト出演した。

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 「エンゲキことはじめ」は、演劇ライター・編集者の小島祐未子さんを講師に、古今の舞台を題材に演劇の魅力を解説し、楽しみ方を紹介するゼミ。昨年6月から丸善ゼミの講座として開講されている。

 8回目となる今回は「大川興業の劇世界」と題し、大川総裁と共に30年以上にわたるグループの演劇活動史や近年取り組み続けている「暗闇演劇」などについて語り合った。

 大川総裁は個性的だった母や大学時代の仲間たちとの思い出、大川興業の歴史などを披露。学生時代に名古屋の恋愛バラエティー番組「ラブラブダッシュ!」(CBC)に出演したエピソードや、グループのオーディションに現れた不思議な人たちの話には会場が大きな笑いに包まれた。

 イベントの後半は、大川総裁が生み出した舞台、客席が完全に暗転した中で行われる公演・暗闇演劇を解説。前身となった舞台や、暗闇での上演、稽古の苦労などを紹介した。大川総裁は「無言劇があるなら、無見劇があってもいいのではとチャレンジした舞台。暗闇での観客の誘導や安全なども考えなければならないので、劇場の理解を得るのも大変だった。最初は観客が来ないかもしれないと思ったが、第1弾公演ではチケットが売り切れになり、どうしても見たいという観客のためにロビーに目張りをして上演した」と振り返った。「暗闇演劇に取り組んで、音やにおいなど、芝居は五感で楽しめるものとの思いを強くした。暗闇演劇だけでも今後やりたいアイデアが山のように生まれている」と話した。

 暗闇演劇最新作「イヤホン」は9月27日・28日に愛知県芸術劇場小ホールで上演する。今回は観客全員がイヤホンを装着し、舞台上の芝居から聞こえる生の音とイヤホンから聞こえる音声を鑑賞する。物語は、劇場が占拠され、人質として暗闇の中に閉じ込められた観客、役者たちと、警察、テロリストを巡るサスペンス。観客のイヤホンにはテロリストを説得しようとする交渉人ほか外部からの声が聞こえてくるという。

 「場内にいる観客と役者は全員人質だが、その中にテロリストがいるかもしれない。イヤホンから聞こえる声が本当に交渉人かも分からない。緊迫した状況で物語が進む」と大川総裁。「イヤホンをすると観客は生の音にも集中して、舞台の気配をより感じてくれるようになる。劇場でしかできない、そこに行かないと見られないことをやりたいと思ってチャレンジしている作品。劇場に足を運んで体験してほしい」と呼びかけた。

 来場者からは、明治大学出身の先輩タレント・ビートたけしさんとの思い出や、甥・大川翔さんの書籍「僕が14歳でカナダ名門5大学に合格できたわけ」などについて質問が上がり、大川総裁は丁寧に解答。イベント終了後は来場者一人一人と握手をしながら送り出した。

 「イヤホン」名古屋公演の開演時間は、27日=19時、28日=13時30分、18時30分。料金は前売=3,800円、当日=4,000円。学生・視覚障がい者=2,000円(前売のみ)、ペアチケット=7,000円(前売のみ)。問い合わせは、パシリッツ(TEL 090-1096-6361)。

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