「NHK名古屋放送局」制作のテレビ番組「中部ネイチャーシリーズ」が9月28日から、4回シリーズで放送される。
中部地方が誇る豊かな自然を、絶景映像と多彩な視点で伝える同シリーズ。今年のテーマは「中部の秘境と離島を訪ねて」。4人の旅人が絶景の舞台を訪れ、スーパーハイビジョンカメラで撮影した映像を放送する。
第1回放送「北アルプス 最北端の道~手つかずの自然と太古の地質を訪ねて~」は、日本海・親不知(おやしらず)の断崖と朝日岳をつなぐ北アルプス北端エリアを、山岳ライターの小林千穂さんが訪問。同エリアは、1971(昭和46)年に地元の人々の手で10年かけて登山道が開かれた秘境ルート。日本列島の成り立ちを物語る珍しい地質の宝庫であり、雪解けとともに顔を出す高山植物の花畑が点在する。番組では、小林さんが標高0メートルから3000メートル級の白馬岳まで、北アルプス北端の稜線(りょうせん)40キロメートルをたどる山旅に挑戦する。
10月5日の第2回は「日本海に浮かぶ孤島 舳倉(へぐら)島~陸海空 躍動する命を訪ねて~」。俳優の金子貴俊さんが、能登半島の先端から50キロメートル北の沖合に浮かぶ周囲5キロメートルの小島・舳倉島を訪れる。
10月12日の第3回は「北アルプス 氷河の旅~日本にもあった!巨大な氷の不思議な世界~」。エッセイストの華恵さんが、6つある日本の氷河のうち5つが集中する立山・剱岳(つるぎだけ)を訪れる。
11月放送予定の第4回は「剱岳の謎~平安時代の初登ルートを探る~」。探検家の高橋大輔さんが、遺跡や資料を手掛かりに、高性能の登山靴や防寒具が無い平安時代の初登ルートを探る。
放送時間は19時56分~20時39分。放送エリアは中部7県(愛知、岐阜、三重、静岡、福井、石川、富山)。