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愛知県芸術劇場で「くるり」岸田繁さん作曲「交響曲第二番」公演 京都市交響楽団が演奏

来名した岸田繁さん。愛知県芸術劇場コンサートホールで京都市交響楽団が「交響曲第二番」を演奏

来名した岸田繁さん。愛知県芸術劇場コンサートホールで京都市交響楽団が「交響曲第二番」を演奏

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 音楽イベント「京響プレミアム -岸田繁『交響曲第二番』初演」が12月4日、愛知県芸術劇場(愛知県名古屋市東区東桜1)コンサートホールで開催される。指揮は広上淳一さん、演奏は京都市交響楽団。作曲を担当したミュージシャンの岸田繁さんが公演に先立ち、名古屋を訪れて見どころを語った。

 岸田さんは人気ロックバンド「くるり」のギター、ボーカルとして活躍。2016年に、60周年を迎えた京都市交響楽団の依頼で5楽章構成の楽曲「交響曲第一番」を作曲し、話題となった。今回は2年ぶりに作曲した「交響曲第二番」を同交響楽団と共に、京都、名古屋、東京の3都市で披露する。

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 今年は「くるり」で4年ぶりのアルバム「ソングライン」を発表し、交響曲も完成させた岸田さん。「第一番を発表した時に、第二番は2年後にという話は出ていた。モチーフをそろえて少しずつ作りためてはいたが、バンドの曲作りを終えて、今年の夏ごろに集中して作り上げた。一作目は自分のやれることを全て詰め込み、5楽章で50分を超える大作になった。二作目ではいろいろなものを乗せるのではなく、時代や国などにフォーカスすることを意識して、あえて厳格にやってみた。4楽章構成で45分くらいの作品で、1~3楽章は交響曲らしい形式を守っているが、4楽章は自由に書いている。基本的にやりたいことを尊重してもらえるありがたい環境なので、今回も好きにやらせてもらえた」と振り返る。

 バンドでの音楽とクラシックの作曲について「アウトプットが全然違うものなので、切り替われることが理想。ロックバンドの人としてクラシックを作るという感覚ではない。クラシックを聴くのは好きだが、幼少から学んできたクラシックの音楽家たちの世界に一人で飛び込むのは大変なこと。自分しかやっていない、独自の制作の方法やプロセスなど確固たるものを武器に取り組んだ」と話す。「バルトークが東欧の民謡を収集し、法則を発見して説得力を持たせたような取り組みに強い魅力を感じている。僕も違う畑ではあるが20年間音楽を追求した身なので、それをクラシックの世界でアウトプットしたかった」と意気込む。

 現在は京都在住の岸田さん。演奏する京都市交響楽団について「小学生のころから聴いて、親しんできた楽団。今も難しい古楽から現代音楽まで、いろいろなことにチャレンジしている。低音弦、木管の奏者たちがかっこいい音を出す」と絶賛する。「京都に住んでいると、名古屋はとても身近な街の印象がある。指揮の広上さんは愛知県芸術劇場のコンサートホールが気に入っていて、楽団のマネジャーも、次回は名古屋でやりたいと話していた」と名古屋での公演を楽しみにしている。

 最後に岸田さんは「新曲の初演は緊張する。僕もいまだリハーサルしか演奏を聴いたことがない状態なので、コンサートホールで生の音になる瞬間に立ち会えることがすごく楽しみ。バンドだと自分たちのコンサートを見ることはできないので、客席で見られることは魅力的。名古屋の皆さんと一緒に演奏を楽しみたい」と呼び掛ける。

 開演時間は19時。料金は6,500円(未就学児は入場不可)。問い合わせはクラシック名古屋(TEL 052-678-5310)まで。