映画「翔(と)んで埼玉」のトークイベント「日本埼玉化計画in名古屋」が2月13日、栄のオアシス21(名古屋市東区東桜1)銀河の広場で開催され、ダブル主演の二階堂ふみさんとGACKTさんが登壇した。
同作は漫画家・魔夜峰央さんが1982(昭和57)年に発表した同名漫画が原作で、埼玉県民が東京に行くには通行手形が必要となるなど、埼玉がさまざまに迫害されている世界を舞台にした異色作。2015年に復刊されて話題となり、発行部数が69万部を突破。「のだめカンタービレ」シリーズや「テルマエ・ロマエ」シリーズを手掛けた武内英樹監督がメガホンを取り、実写映画化が実現した。二階堂さんは東京都知事の息子で名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美、GACKTさんはアメリカ帰りで容姿端麗な転校生で、実は埼玉県出身の麻実麗を演じる。
映画公開を前に、主演の2人が各地で埼玉の魅力をアピールする同イベント。12日に福岡、この日は大阪、名古屋で開催された。ステージに2人が登壇すると、集まった150人の観覧者から大きな拍手が起こり、イベントが始まった。
名古屋のイメージを聞かれた二階堂さんは「キラキラしていて、しゃちほこのイメージ」と話す。GACKTさんが「名古屋の女性はきれいな方が多い印象」と話すと女性の観覧者から歓声が上がるも「ここのことを言ったわけではない」と笑わせる。「名古屋は大阪からの帰りに途中下車したくなる。食事もおいしい」と語る。
二階堂さんの第一印象を聞かれたGACKTさんは「見た通りにかわいいが、見た以上におかしな人。コミュニケーションを取ろうといろいろ質問したが、答え始めて結論を話す直前でいつもいなくなる」と振り返る。二階堂さんは「そういうつもりはなかった」と笑顔で答える。
「東海地方を舞台に続編を作るなら」と聞かれた二階堂さんは、「名古屋はもう翔ばなくても十分浮上していると思う。三重が好きなので、続編を作れるならスポットを当てたい」と話す。GACKTさんは「作るなら『翔んで松阪』。牛肉が好きなのでよく訪れるが、電車のアクセスが悪くて厳しい思いをする。そのアクセスの悪さにも風情があると感じる」と答える。
イベント後半では、映画でも重要なアイテムとして登場する埼玉の名産品「草加せんべい」を観覧者全員に贈呈。抽選で選ばれた観客には、ステージ上で2人が直接手渡した。
最後に2人は観客と共に記念撮影。二階堂さんは「寒い中なのに、名古屋の皆さんがとても元気で、来ることができて本当に良かった。映画をよろしくお願いします」とあいさつ。GACKTさんは「非常にくだらない映画で茶番劇なのに、集まった俳優陣が真剣にドラマを作っている。帰りに知らない人たちと一緒に楽しかったと言い合えるような映画になっていると思う。映画館で大いに笑っていただきたい」と呼び掛けた。
2月22日からミッドランドスクエアシネマほかで全国ロードショー。