栄のサンシャインサカエ(名古屋市中区錦3)で5月19日、世界コスプレサミット実行委員会(WCS)が「世界コスプレサミット2019」の企画概要を発表した。
日本のアニメ・漫画文化を通じた国際文化交流を目的に、2003年から愛知県で開かれている同イベント。昨年は、栄、大須で「ワールドコスプレチャンピオンシップ」「コスプレパレード」などを展開し、蒲郡市のラグーナテンボス、犬山市の博物館明治村など県内各地でイベントを行った。
この日は栄の南大津通歩行者天国、矢場公園、大須商店街などを会場に、イベント「ホココス~南大津通歩行者天国COSPLAY~」を開催。パフォーマンスステージやテーマを絞った衣装で集まるギャザリング、アニソンDJステージなどを行った。
17回目となる世界コスプレサミットは、過去最多となる40の国と地域からコスプレイヤーが参加して名古屋、蒲郡、犬山の愛知県各地、東京を会場に7月27日~8月4日に開催する(7月20日はプレイベントを開催)。東京での開催(7月27日・28日)は初めて。ワールドコスプレチャンピオンシップには、オーストリア、イスラエル、トリニダード・トバゴ、サウジアラビアの4カ国が初参加となる。
7月20日は蒲郡市のラグーナテンボス内「ラグナシア」を貸し切りにオールナイトで楽しむコスプレイベント「ラグコス2019」、7月31日は犬山市の博物館明治村を会場した「明治村COSPLAY2019」を開く。名古屋市内では、名駅近くの結婚式場「ブルーレマン名古屋」で「結婚式場撮影パーティー」を開催。2日にオアシス21で「コスサミ前夜祭」、サカエチカで「セントラルパーク地下街コスプレパレード」を行う。
昨年まで2日間にわたり行われていた「ワールドコスプレチャンピオンシップ」は、7月27日に「東京ドームシティプリズムホール」、8月3日・4日に栄の「愛知県芸術劇場大ホール」を会場に、2都市3日間に分けて開催する。東京会場ではランウェイでの衣装審査、3日にはステージでのパフォーマンス審査を行い、それぞれを勝ち抜いた計24チームが最終日のファイナルに臨む。会場では現在開催中のオンラインコンテスト「フォトチャンピオンシップ」「ビデオチャンピオンシップ」最優秀賞の表彰式も行われる。
東京会場には3Dスキャン体験ブースやアーティストによるライブなどさまざまな企画を用意。森貴宏WCSプロデューサーは「初の東京開催を成功させ、名古屋も今まで以上に盛り上げたい」と意気込む。
3日・4日は栄や大須でさまざまなイベントを開催し、コスプレ撮影スポットを開放。オアシス21会場ではコスプレによるファッションショー「ニコニココスプレクション」(3日)、人気漫画「ワンピース」のテレビアニメ放送20周年を記念した全世界コスプレコンテスト「COSPLAY KING GRAND PRIX」(4日)が行われる。大須観音、大須商店街では一般参加OKの「大須コスプレパレード」(4日)が実施される。
コスプレ撮影スポットは、オアシス21、セントラルパーク、久屋大通公園フラリエ、大須地区など。今年も名古屋市の協力で、コスプレでの地下鉄移動が可能となり、「世界コスプレサミット限定ドニチエコきっぷ」の発売、巡回バス「メーグル(WCSラッピング)」の運行などが行われる。
この日は、名古屋を舞台にしたテレビアニメ「八十亀ちゃんかんさつにっき」とのコラボも発表。ひらさわひさよし総監督と主人公・八十亀最中ちゃんの着ぐるみが登壇した。ひらさわ総監督は「名古屋の地位を向上させる大人気局地アニメとして頑張っている」と作品の特徴を紹介。「原作漫画には世界コスプレサミットが登場しているが、アニメには?」との質問に、「どちらとも取れる態度をとるようにとイベント台本に書いてあって・・・」と言葉を濁す場面も。会場スクリーンでは、キャラクターデザインの早坂皐月さん描き下ろしのコラボイラストを公開。イラストは「世界コスプレサミット限定ドニチエコきっぷ」のデザインに使用されることが発表された。
最後に森プロデューサーは「これから2ヶ月、しっかり準備を頑張っていく。参加者の皆さんは夏に向け、コスプレの準備、カメラの準備をして、コスプレサミットを楽しんでほしい」と呼び掛けた。