あいちトリエンナーレのあり方検討委員会、あいちトリエンナーレ実行委員会が10月5日・6日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)12階アートスペースAで、あいちトリエンナーレ2019国際フォーラム「『情の時代』における表現の自由と芸術」を開催する。
同フォーラムは、あいちトリエンナーレ2019が直面している表現の自由に関する問題について、世界的事例を紹介しながら議論し、今回のトリエンナーレが目指したものや今後に向けた課題などについて話し合うための企画。津田大介芸術監督、キュレーター、アーティストらが出席する予定で、フォーラムの様子は「YouTubeライブ」で配信する。
5日のテーマは「表現の自由と芸術、社会」(予定)。登壇者は、第1部のプレゼンテーションに、あいちトリエンナーレのあり方検討委員会座長の山梨俊夫さん、「エコノミスト」誌ジャーナリストデイビッド・マクニールさんほか、第2部のディスカッションに、あいちトリエンナーレ2019キュレーターのペドロ・レイエスさんほかが登壇する予定。
6日のテーマは「『情の時代』における芸術の困難と未来」(予定)。第1部のプレゼンテーションに、あいちトリエンナーレ2019芸術監督の津田大介さん、あいちトリエンナーレ2019チーフ・キュレーターの飯田志保子さんほか、第2部のディスカッションに、釜山ビエンナーレ2018キュレーターのヨルグ・ヘイザーさん、上海ビエンナーレ2018チーフ・キュレーターのクアウテモック・メディナさんほかが登壇する予定。
同芸術祭では8月3日に「表現の不自由展・その後」の展示中止を決定。その後、同企画の出品作家に対する連帯と展示中止に対する抗議の意を表すため、参加アーティストから自作の展示の一時中止などの申し出があり、事務局と協議。8月20日から12組のアーティストの作品が本来の状態では見られなくなった。
9月に入り、3日から田中功起さんが展示内容の変更を実施、24日からキャンディス・ブレイツさんが展示を一時中止(土日曜・祝日はこれまで通り展示)した。
藤井光さんは名古屋市美術館で22日に作品のレクチャーパフォーマンス/鑑賞ツアーを行った際、企画の内容を変更。「表現の不自由展・その後」の展示に反対する人々をツアー参加者に加え、同美術館のいくつかの作品を見せながら、表現の自由について解説した。最後に藤井さんはツアー参加者の前で作品展示の一時中止を宣言し、大村秀章知事、検証委員会に、「表現の不自由展・その後」実行委員会やトリエンンナーレ参加アーティストと協議の場を持ってほしいと訴えた。藤井さんとトリエンンナーレ実行委員会との協議の結果、27日より作品展示の一時中止が発表された。
5日は13時~17時、6日は13時~18時。定員各100人。事前申し込み必要、参加者の決定は抽選で行う。