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名古屋市中区の4寺院で初の「あいち寺フェス」 教えを楽しく・分かりやすく伝える

「寺院数NO.1あいち寺フェス BuddhaGIRI」のチラシ

「寺院数NO.1あいち寺フェス BuddhaGIRI」のチラシ

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 宗派を越えて集まった僧侶が中心となり仏の教えを楽しく・分かりやすく伝える「寺院数NO.1あいち寺フェス BuddhaGIRI」が3月28日・29日、東別院(名古屋市中区橘2)、西別院(中区門前町1)、崇覚寺(中区橘2)、日置神社(中区橘1)など中区にある寺社と、その周辺を会場に開催される。今回が初開催。

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 愛知県の寺院数が全国で最も多いことに着目。県内の寺院数は約4600で、2位は大阪府で約3300。同イベント担当者によると「その寺が寺離れで存続の危機となっている。寺院は昔から寺子屋・門前市・葬儀など地域のコミュニティースペースとして機能してきた。現代においても地域の社会資本としての寺の役割が高い。その寺を応援したい」という思いで企画した。

 寺院が持つ葬儀・供養というイメージから、「現代人の悩みに寄り添う場としての寺」へのイメージ転換を狙う。「ストレスの多い現代人の心のコリをほぐす場、心を整える場所、サードプレイスなどといった寺の存在を知ってもらう。漠然とした不安も含めて悩みの多い現代人にマインドフルネスを体感することで、心穏やかに日々を過ごすヒントとなるようなイベントになれたら」(同担当者)と話す。30~40代の特に会社員をメーンターゲットに据える。

 2日間で約20プログラムを展開。有料・無料のものがある。宗派で縦割りの僧侶の世界は、最近ではSNSの発達で宗派を越えた横のつながりも生まれているという。ネットワークの呼び掛けで集まった他地域の僧侶も講師や出演者として参加し、イベントを展開する。

 全国から集まった僧侶が法話で悩みをぶった切る「悩み苦しみブッタ斬り!超宗派法話大会」(29日、西別院、定員400人、参加費2,000円)、現代社会に機能する仏教の教え「マインドフルネス」を学べる「現代をしなやかに生きるためのマインドフルネス」(29日に2回開催、崇覚寺、定員各20人、参加費1,000円)、叱り方が分からない「お父さん、お母さん」のための講座「子を持つ親に知ってほしい 生きやすくなる仏の教え、五戒」(28日、崇覚寺、参加費1,000円)、仏教の教えや座禅の意義について解説する「座禅体験」(28日で5回開催、日置神社、定員各15人、参加費500円)、日頃抱えるモヤモヤを僧侶に直接話せるコーナーや、僧侶の日常、宗派の違いなどを聞けるトークショーなどを展開する「お坊さんと話そう」(28日=東別院、29日=西別院、参加無料)など。詳しくはホームページで確認できる。

 「仏教について楽しく学んでほしい。お坊さんと気軽に話をすることでよりお寺やお坊さんに関心をもってもらいたい。仏教=宗教ではなく、『ウェルビーイング』(人がよりよく生きるために)という視点で仏教的な考えにも触れてほしい」と参加を呼び掛ける。

※上記イベントは新型コロナウイルス感染防止の観点から中止となりました。(3月4日発表)

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