「第63回 狂言やるまい会 名古屋公演~野村又三郎半白・野村信朗成人 記念~」が5月30日、名古屋能楽堂(名古屋市中区三の丸1、TEL 052-231-0088)で開催される。
主催者の狂言方和泉流野村派十四世当主・野村又三郎さんは名古屋市出身。野村信朗(のぶたか)さんは又三郎さんの長男で、3歳で狂言の初舞台に立った。今年は又三郎さんが半白(50歳)と又三郎襲名10周年、信朗さんが成人(20歳)という節目の年となる。
当日は、能狂言の中で格式が高いとされる演目の祝言曲「翁」を上演。シテ方金剛流若宗家・金剛龍謹(こんごう たつのり)さんが「翁」を務め、信朗さんが三番叟を初演する。狂言後見は又三郎さんが務める。信朗さんにとっては、狂言師修行課程の節目で大切な演目を初めて演じることになる。
このほか、狂言「鬼瓦」「蝸牛」「彦市ばなし」、狂言舞囃子「松楪」、第一調「蟻通」などの演目を行う。公演には、人間国宝の野村万作さんをはじめ、野村万蔵さん・万之丞さん父子、山本泰太郎さん、大藏彌太郎さん・章照さん父子、茂山忠三郎さん、福王知登(ふくおう ともたか)さんらも駆け付け、公演に花を添えるという。
12時開場、13時開演(16時30分終演予定)。入場料は全席指定、花席・前売り=8,000円。