「芸術監督 勅使川原三郎 演出・振付 ダンス『風の又三郎』」が7月24日・25日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)大ホールで上演される。
原作は宮沢賢治の同名小説。同劇場芸術監督の勅使川原三郎さんが、構成・演出・振り付けを担当する。勅使川原さんは2019年の芸術監督就任以来、同劇場小ホールで就任記念シリーズとして3本の作品を上演。芸術監督として大ホールでは初の公演となる。
これまでも「春と修羅」や「銀河鉄道の夜」など宮沢賢治の作品を題材にダンス作品を手掛けてきた勅使川原さん。「今回の『風の又三郎』は、山あいの小さな学校に1人の転校生がやってくるところから始まる物語。子どもたちが戸惑い、緊張や葛藤などを抱きながら経験を重ねることで、移り変わる季節のように変化し、成長する様を描いている。子どもはもちろん世代を問わず、誰もがダンスに興味を持つきっかけになることを願っている」と話す。
出演者は、東海圏にゆかりのある10代・20代のバレエダンサー11人。昨年10月に出演者オーディション、ワークショップを開催し、11月から勅使川原さん指導の下、稽古を重ねている。アーティスティック・コラボレーターを務める佐東利穂子さんも出演する。
勅使川原さんは「愛知は優秀なダンサーを輩出している。愛知をはじめ東海圏にゆかりのあるバレエダンサーと一緒にプロジェクトを進めるとともに、芸術監督としていろんな方々と仕事をして新たな価値観をつくりたい」と意気込む。
開演は両日とも15時。料金はS席=4,000円、A席=3,000円、中学生以下S席=2,000円、A席=1,500円。団体割引(10名以上)はS席=3,500円、中学生以下=1,500円。