「ティラノサウルス展 ~T.rex 驚異の肉食恐竜~」が11月13日、名古屋市科学館(名古屋市中区栄2)理工館地下2階イベントホールで始まった。
「ティラノサウルス展」に展示する迫力あるティラノサウルスのロボット
名古屋は大阪開催に次ぎ2カ所目の開催。福井県立恐竜博物館と福井県立大学恐竜学研究所が監修する。同博物館の研究職員で同大学助教の服部創紀さんは「有名で人気のあるティラノサウルスを題材にした。進化の過程や、骨格から分かるさまざまな側面、ロボットで表現した生き生きとした様子など、大きくて格好いいだけでない、ティラノサウルスを味わい尽くしてもらおうと企画した」と話す。
会場ではティラノサウルスに至るまでの恐竜の標本なども展示し、「恐竜とは?」などパネルで解説するほか、恐竜類の系統樹を記したパネルも設置する。地層などから分析した恐竜が生きていた頃のイメージ風景などを壁面パネルにし、フォトスポットとしても楽しめるようにした。
ティラノサウルスの化石標本4体のほか、ティラノサウルスの「最大のライバル」のトリケラトプスの標本、まばたきなどの細かい動きやほえる声なども放つティラノサウルスとトリケラトプスのロボットを展示。ティラノサウルスの標本は大人の標本のほか、11、12歳と見積もられる子どもの標本も展示。服部さんは「歯の大きさや足の長さ、頭部の大きさなど大人と子どもの標本の見比べや、マニアックな方は大人同士の標本の見比べも楽しんでもらえるのでは。壁面に映り込んだ標本やロボットの影も格好いいので楽しんでほしい」と話す。
正面から見られるように設置した頭部や、後肢などの標本のパーツのすぐ下に、特徴などを説明したパネルを設置し、標本で確認しやすいように工夫した。標本から分かるけがをした痕跡などを見て「生き物としての魅力を感じてもらえれば」(同)とも。白亜紀後期のアメリカ大陸を舞台にしたリアルサイズのティラノサウルスを体感できる映像コンテンツも用意する。
会場展示物は全て撮影可能。三脚、フラッシュ、自撮り棒を使った撮影は不可。
同施設の学芸員は「大人の方にはじっくりと見比べてもらい、子どもたちには迫力ある標本やロボット、映像コンテンツを楽しんでもらえるのでは。ゆっくり見るには平日の来館がお勧め」と言う。同施設生命館2階にはティラノサウルスと同じ獣脚類のマプサウルスの標本を展示している。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜、第3金曜、12月29日~2022年1月3日、1月11日は休館。1月10日は開館。入場料は、一般=1,700円、高大生=1,000円、小中生 =500円、未就学児無料。音声ガイド(600円)も用意する。2022年2月13日まで。