桃山時代の文化芸術をテーマにした特別展覧会「桃山の美とこころ-信長・秀吉・家康の遺(のこ)したもの」が3月26日・27日の2日間、名古屋能楽堂(名古屋市中区三の丸1)で開催される。主催は「日本の伝統文化をつなぐ実行委員会」。
今年は「本能寺の変」から440年後にあたる節目の年。「織田信長・豊臣秀吉・徳川家康が活躍した桃山時代の文化芸術は、現代にも大きな影響を与えている」という背景から企画したという。
実行委員会の市川櫻香さんは「日本の歴史と芸術について一流の講師から話を聞き、日本が世界に誇る芸術を鑑賞し、能楽堂でゆったりとした時間を過ごせる展覧会。作品の空間に身を置くと、芸に全てを投じた人々の気迫が感じられる。このような芸術文化を育んだのは、想像と追究の力。深く想像し、考えをやめずに追究することは、先が読めない現代において私たちが生きていく道にも通じる」と話す。
「桃山芸術の映像投影によるデジタル展覧会」では、観客席に和紙の襖を設置し、桃山時代の芸術作品を映し出す。入場者は通路を歩きながら鑑賞できる。26日・27日には、展覧会開催に合わせて、能舞台上で「織田信長と豊臣秀吉の朱印状」(仁和寺所蔵)を展示する。「愛知県初公開」だという。26日のみ、古典についての講演、環境学・造園学から見た桃山文化や日本人論について学ぶ「大人の勉強会」、能楽素囃子の実演も行う予定。
26日のチケットは大人1,500円、学生・子ども500円。27日のチケットは大人800円、学生・子ども無料。先着200人の来場者と26・27日両日のチケット購入者には、特別展覧会公式本を進呈する。
開催時間は26日=13時30分~16時30分、27日=10時~16時。
各チケットの事前予約は、「日本の伝統文化をつなぐ実行委員会」へのFAX(052-323-4575)のほか、複数窓口で申し込みを受け付けている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場制限を行う場合や、プログラム内容・日程・時間を変更する場合もあるので注意が必要。詳しい申し込み方法、開催に関する最新情報などは「日本の伝統文化をつなぐ実行委員会」公式ホームページで知らせる。