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栄のピアノ看板 ネオンで奏でる「夕焼け小焼け」、3月1日が最終点灯日

ピアノの鍵盤をモチーフにした「カワイ名古屋」の看板

ピアノの鍵盤をモチーフにした「カワイ名古屋」の看板

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 1983(昭和58)年から栄の街の空で光り続けてきた「カワイ名古屋」(名古屋市中区錦3)の看板がリニューアルされることに伴い、現看板が3月1日に最後の点灯日を迎える。

看板が光る、栄の街の風景

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 同店は河合楽器製作所による中部地区最大級の直営店。屋上に設置された赤色の看板は、久屋大通公園付近からよく見える。現在、音は流れないものの、「夕焼け小焼け」の曲に合わせて鍵盤部分のネオンが点滅している。

 カワイ名古屋のツイッター公式アカウントが「1983年より、長い間親しまれてきましたこの看板、2022年2月末でリニューアルすることになりました。新看板は鍵盤の点滅がなくなり、もう演奏することはありません。この姿、みなさまの記憶に留(とど)めて頂けましたら嬉(うれ)しいです」(原文ママ)と2月24日に投稿したところ、2月28日現在1200以上のリツイート、2700以上のいいねが寄せられている。

 同店の担当者によると、看板はビルの竣工と同時に設置されたという。当時は10時に「歌の町」、12時に「シャボン玉」、15時に「大きな栗の木の下で」、17時(一部資料では19時)に「夕焼け小焼け」と、1日4回・4種類の曲が流れていた。設置から数年後、停電によるタイマーのズレによって深夜に曲が流れてしまったハプニング以来、音は出さずに点灯のみ行うようになった。現在は日没頃から21時頃までネオンが光る。

 リニューアルの背景については「修繕を重ねてきたがネオン管などの老朽化が進んだため、LEDライトを使用した看板に改修することとなった。新看板は久屋大通の景観基準に沿って設置する」(担当者)という。「点滅ができなくなるため、夕焼け小焼けを演奏することはなくなるが、鍵盤のデザインは残るので、またピアノのカワイの看板として親しんでもらえたら嬉しい」。改修工事は3月末頃までの予定。

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