「X JAPAN」のギタリストであり、ソロアーティスト(hide with Spread Beaver/zilch)であるhide(ヒデ)さんの企画展「hide The 23rd Memorial特別企画展『PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000』」が4月22日、「金山南ビル」(旧 名古屋ボストン美術館)(名古屋市中区金山町1)で始まった。
1998(平成10)年5月2日に永眠したhideさん。2000(平成12)年7月20日に生誕の地である神奈川県横須賀市に「hide MUSEUM」が5年間の限定でオープン。2005(平成17)年に閉館するまでに、延べ50万人の国内外のファンが来館。閉館後も節目ごとに東京や大阪などで同ミュージアム企画の開催を続けてきた。
同展は、23回忌を迎えるメモリアルプロジェクトの一環として昨年、東京の西武池袋本店で初開催。hideさんのマネジメント事務所「ヘッドワックスオーガナイゼーション」(東京都)が保管・管理する膨大な資料・物の中から、「実物のみを展示する」(同社の大森恵美子さん)ことが大きな特徴。東京開催に次ぐ2会場目の名古屋では、一部、展示内容が異なる。展示数は約300点。
hideさんの曲が流れる会場は5つのゾーンで構成。幼少期から始まり、ロックに目覚め初バンドを組んだ学生時代の思い出の品や、「アーティストhide」が誕生してからのステージ衣装、プロモーションビデオで着用した衣装、愛用したhideモデルのギター、代表曲の制作途中の直筆の歌詞、「絵を描くことにもたけていた」(大森さん)というhideさんが描いたイラストなどが展示される。
X JAPANの名曲「ENDLESS RAIN」のビデオクリップで、YOSHIKIさんのクリスタルピアノと共に初披露された透明のギター「CRYSTAL」は、名古屋会場で新たに展示に加わった。「ピックで弾いて付いた傷も見ることができ、hideさんの体温を感じてもらえるのでは」(同)。そのほか、名古屋公演で着ていた色のバージョンの衣装も展示。「ファンを大切にするhideさんは、2日間の公演でもステージの内容を変え、柄違いや色違いの衣装を身に着け、連続して見に来た人でも楽しめるようにしていた」とも。
「hide MUSEUM」の新たな試みとして、ARを使ったコーナーも用意。同展の最後のゾーンに掲示されるビジュアルにアプリをインストールしたスマートフォンをかざすと、hideさんの姿が出てくる仕掛けで、一緒に写真撮影ができる。ARコーナー以外の会場内の撮影は不可。
開催時間は10時~19時(最終入場は18時30分)。入場料は一般1,600円、中高生700円、小学生(保護者同伴が必須)無料。6月20日まで。