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名古屋栄三越にジュネーブの高級時計「パテック フィリップ」の単独店舗

「名古屋栄三越」1階にオープンした高級時計メーカー「パテック フィリップ」の単独店舗外観

「名古屋栄三越」1階にオープンした高級時計メーカー「パテック フィリップ」の単独店舗外観

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 スイス・ジュネーブの高級時計メーカー「パテック フィリップ」の単独店舗が6月20日、「名古屋栄三越」(名古屋市中区栄3)1階にオープンした。

店頭ショーケースに並ぶ「パテック フィリップ」

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 1839年創業で家族経営を貫く同メーカー。これまで、名古屋栄三越では6階時計売り場の1コーナーでの展開だったが、今回、1階の大津通出入り口近くに出店した。店舗面積はこれまでに比べ約2倍の面積になった。パテック フィリップ ジャパンによると、同メーカーが単独店舗で百貨店1階に出店するのは世界初の試みという。

 名古屋三越ファッション担当長の岩本博さんは「もともとは富裕層に支持されているブランドだが、人気モデルは一般層にも知れ渡ってきていて問い合わせも多い。5~10年前と比べ、30代を中心とした若い層のラグジュアリーブランドの購買も増えている。今回の出店で、関東、関西からの来店してもらえるのでは」と話す。

 店内は、商品が並び、ウェイティングにも使う想定でソファを設けた出入り口すぐのスペースと、2台のテーブルを設けた商談スペース、扉で仕切ったVIPルームの3空間で構成する。入り口には、「ダブルネームは初めて」という同メーカーロゴと「MITSUKOSHI」が入る銘板を掲げる。

 ショーケースには最新モデルのほか希少な生産終了モデルなど、オープン時で約40本が並ぶ。岩本さんは「人気が高いブランドでほしがっている人が多いため、売れていくと思われる」と話す。価格帯は200万円~2,000万円が主流で、億単位の商品も用意する。

 「人間味あふれる最高の接遇をテーマにする三越としても、しっかりとしたおもてなし環境を作ったことで、望んでいた、ゆったりとした接客ができる」と岩本さん。

 17日はテープカットセレモニーが行われた。「パテック フィリップ ジャパン」の長野英樹代表取締役CEOは「パテック フィリップは時計の作り方、ブランドや企業のあり方に独特な特色があるブランド。兼ねてから1階に単独店舗出店の希望があり、その思いに初めて応えてくれたのが名古屋三越。今後の展開の中で重要な新しい展開の第一歩になると考える。内装も含め、この店に注力した」と話す。

 名古屋三越の椎野聡社長は、「三越は来年で創業350年。180年を超える歴史を持つパテック フィリップが培ってきた企業の姿勢のようなものが、われわれの方向性と合致し、共感を覚えている」と話す。

 営業時間は10時~20時。

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