名古屋の屋上を利活用し、都市風景を変えることを目的としたプロジェクト「青空ルネサンス」が7月3日、新栄の「大冷工業」(名古屋市東区東桜2)屋上で開かれる。
着られなくなった着物をアップサイクルした素材を取り付けた風鈴のイメージ
名駅かいわいのビルの屋上で展開してきた同プロジェクトは、新栄エリアでは初めて。空間設計などを手がける「ライムデザイン」の篠元貴之さんが地元の名古屋の街を「より魅力的にしたい」という思いを持ち、街を歩いた時に未利用地である「屋上」に着目し、納屋橋エリアのビルの屋上を借りて2020年8月に初開催した。今回で6回目で、定期開催している。
大冷工業ビル屋上に、カウンターテーブルや椅子、ソファーなどを置き、人工芝を敷くなど設えてポケットパークとして提供。参加者はテイクアウトしたフードやドリンクを食べながら、屋上空間を楽しめる。篠元さんによると、当日、開催される大冷工業の屋内で開催される雑貨やフード・ドリンクの販売やキッチンカーも出店する「東新町マルシェ」とコラボ開催するという。
会場には、着られなくなった着物やタンスに眠っている着物を再利用して、ハンドメイド用にアップサイクルした素材「キモノヤーン」を取り付けた風鈴を飾る。風鈴の絵付け体験もできるという(キット費用=2,000円)。
浴衣での来場を呼びかける篠元さんは、「夏の『青空ルネサンス』は、浴衣のイメージも定着させたい。浴衣が少し非日常を演出するように、屋上も非日常感があると思う。特別感の相乗効果になれば」と話す。
入場無料。開催時間は11時~19時。