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大ナゴヤ大学が新プロジェクト「まちシル」公開 「街は面白い」歩いて体感

「まちシル」プロジェクトメンバーの小林つぐみさん(左)、進藤雄太朗さん(右)

「まちシル」プロジェクトメンバーの小林つぐみさん(左)、進藤雄太朗さん(右)

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 NPO法人「大ナゴヤ大学」(名古屋市中区大須3)が4月8日、新プロジェクト「まちシル」の特設ページをウェブで公開した。

「まちシル」特設ページ

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 名古屋を中心とする東海エリアで「授業」と称した学びの場作りを展開する同団体。「まちじゅうがキャンパス」「誰でも先生、誰でも生徒」をキャッチフレーズに掲げ、2009(平成21)年の創設以来、約600の授業を開催してきた。「街を知る楽しさを体感できる、まち歩き形式のプロジェクト」として、今月から「まちシル」の取り組みを始動した。

 同団体ではこれまで、新型コロナ禍における移動制限に対応するためオンライン授業も行ってきたが、今回は「身近な街を歩く」ことに重きを置く。

 プロジェクトメンバーの小林つぐみさんは「場所を選ばない授業を設けてきた一方で、自分の足で街に出向いてこそ得られる学びもあると改めて実感した。人と街とのつながりを生み出す場になれば」と話す。「自分も名古屋出身でありながら、これまで地元のことをあまり知らなかった。普段通り過ぎている道端にも意外な歴史があったり、価値ある建築物があったり、大ナゴヤ大学の活動を通じて街の面白さを知った。『知るきっかけ』を提供することで、もっと街を楽しむ人が増えたら」と笑顔を見せる。

 ウェブ上に掲載する写真は小林さんが撮影した。「写真を撮ることで、街をじっくり見つめる楽しさも感じた。『まちシル』の世界観が伝わるよう、歩いているときの目線のまま撮影することを意識した」と小林さん。

 同メンバーでウェブ制作担当者の進藤雄太朗さんは「4月開催の授業は先行して情報を公開していたが、プロジェクトページが完成して、いよいよ本格始動となる」と意気込む。「『まちシル』は個性豊かな案内人も魅力。特定分野の専門家や地域のキーマンなど、さまざまな視点を持つ人たちが『先生』として街を案内する。一緒に歩けば、新たな発見によって視界が広がり、街の風景が今までとは違って見えるはず」とも。

 4月は、円頓寺商店街(西区)、尾張瀬戸周辺(瀬戸市)、中村遊廓跡(中村区)で授業を行う。5月の授業は、有松周辺(緑区)、犬山城(犬山市)、名古屋港ワイルドフラワーガーデン「ブルーボネット」(港区)を予定する。申し込みは各授業ページで受け付ける。定員は各先着15人。参加費は2,000円(要別途施設入場料の場合あり)。

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