食べる

大須にアジアンカフェ「ロジウラのマタハリ」移転 名駅西で20年営業

「タイカレー」と店内風景

「タイカレー」と店内風景

  • 4

  •  

 名古屋市中村区椿町で20年間営業していたアジアンカフェ「ロジウラのマタハリ春光乍洩」が11月5日、名古屋市中区大須に移転オープンした。

「ロジウラのマタハリ」外観

[広告]

 2001(平成13)年、店主の武田信吾さんと美尾りりこさんが名古屋駅西で開業した同店。ビル立ち退きのため、2021年9月に通常営業終了、12月には音楽ライブ開催の不定期営業も終えて完全閉店した。その後、物件探しを続け、移転オープンにこぎ着けた。美尾さんは「知人にこの物件を紹介してもらった。商店街近くにありながらも路地裏の静かな立地。店名にぴったりで、縁を感じた」と話す。

 席数はカウンター=6席、4人がけテーブル=2卓、2人がけテーブル=1卓。

 店名の「マタハリ」はインドネシア語で「太陽」を意味する。「春光乍洩(チョングォンヅァースイッ)」はウォン・カーウァイ監督による香港映画「ブエノスアイレス」の原題で、「もうすぐ春がやってくることを思い、心が明るくなるような気持ちを意味する言葉」と美尾さん。「ウォン・カーウァイ監督の作品には、『一つの場所で待つ』という共通点を感じる。この店も、ずっと通ってくれる人や新しく来てくれる人、数年越しに顔を見せてくれる人たちなどが行き交う中で、静かに存在し続ける場所でありたい」とも。

 前店舗の頃からの定番メニュー「タイカレー」(1,000円)は具材に鶏肉とナスを使い、桜エビをトッピングしている。「だしも鶏肉から取り、鶏皮を形がなくなるくらいに漉(こ)して入れているので、マイルドな味」。ランチタイムに提供する「今日のごはん」(スープ付き1,000円、スープ・ドリンク付き1,300円)は、日替わりのおかずが楽しめる定食。「野菜や肉などをバランス良く食べられることが特徴。以前はごはんとおかずを別皿で提供していたが、味にも見た目にも個性を感じられるワンプレートに変更した」と美尾さん。

 開店前にはバリ島で旅をして、新メニューにもインドネシアのエッセンスを取り入れたという。赤タマネギや青トウガラシなどで作った薬味「サンバルマタ」は、「さまざまな料理と相性が良い」といい、インドネシア風揚げ豆腐「タフゴレン」や若鶏の唐揚げなどのメニューに添えて提供するほか、薬味のみでも注文可能。美尾さんは「ほかにも、台湾料理をアレンジした『ルーロー飯』など無国籍なメニューをそろえた。国にこだわらず、自分たちがおいしいと思う料理を提供したい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~21時。火曜・水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース