愛知県芸術劇場が主催する「第22回AAF戯曲賞」の最終審査が1月28日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で行われ、村社祐太朗さんの戯曲「とりで」が大賞に決定した。特別賞には川辺恵さんの戯曲「往復する点P」、近江就成さんの「廃熱バイパス」が選ばれた。
同戯曲賞は同劇場での上演を前提に2000(平成12)年に開始。愛知からの文化の発信・演劇界の振興・発展を目的に、新しい価値観と出会いの場の創造を目指している。2015(平成27)年からは「戯曲とは何か」というテーマを設けた。
第22回は91作品の応募があり、1次・2次選考を経た5作品がノミネート。ダンサー・振付家の岩渕貞太さん、作家・ライターの鈴木みのりさん、「ニグリノーダ」主宰・立山ひろみさん、「第七劇場」代表・鳴海康平さん、「指輪ホテル」芸術監督・羊屋白玉さんの5人の審査員による公開最終審査会を開き、受賞作を決定した。
大賞を受賞した村社さんは、東京都出身。演劇カンパニー「新聞家」主宰、演劇作家。大賞受賞作は、同劇場プロデュース公演として2024年度以降に上演を予定する。
前回、大賞を受賞した守安久仁子さんの戯曲「鮭なら死んでるひよこたち」は11月、同劇場小ホールでの上演が決まっている。