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愛知県美術館で「展覧会 岡本太郎」 過去最大規模の回顧展

愛知県美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」。芸術家・岡本太郎の約60年にわたる芸術活動を紹介する回顧展

愛知県美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」。芸術家・岡本太郎の約60年にわたる芸術活動を紹介する回顧展

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 芸術家・岡本太郎の回顧展「展覧会 岡本太郎」が1月14日、愛知県美術館(名古屋市東区東桜1)で始まった。

主要な代表作、重要作など約300点を展示

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 1970(昭和45)年に開催された「日本万国博覧会」(大阪万博)の「太陽の塔」で知られ、絵画、立体、パブリックアートから生活用品まで多彩な作品を生み出した芸術家・岡本太郎の芸術人生を約300点の展示で振り返る回顧展。大阪、東京に続き、愛知が最後の開催地となる。

 岡本太郎作品のほぼ全てを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館の全面協力の下、国内各地の美術館からの出品作品を加え、代表作、重要作を網羅。18歳で渡仏したパリでの青春時代から、戦後、前衛芸術運動をけん引した壮年期、自らの芸術を追求した晩年まで、約60年にわたる芸術活動を年代順に6章に分けて紹介する。

 同展を担当した主任学芸員の石崎尚さんは「岡本太郎の作品は、絵画、彫刻などジャンルが多岐にわたり、大型のものも多い。その主要な代表作、重要作が勢ぞろいし、一堂に見渡すことができる没後最大規模の回顧展。岡本芸術と人間・岡本太郎のスケールを実感できる展覧会になっている」と話す。

 石崎さんは愛知会場の特色として「序章として『岡本太郎と愛知』という展示を加えた。岡本太郎は戦後の1952年に常滑を訪れ、伊奈製陶で初めての彫刻作品を手がけた。それが、やがてパブリックアートの制作に結び付いていく。『太陽の塔』も重要な部分は、愛知県内の企業が手がけている。岡本太郎と愛知の深い縁を楽しんでいただけたら」と呼びかける。

 関連企画として、常滑市「INAXライブミュージアム」、岐阜市「岐阜メモリアルセンター」など、東海地方各地で岡本太郎の作品が見られる場所を巡るスタンプラリーを開催する。2月28日まで。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。休館日は2月6日、20日、3月6日。観覧料は一般=1,800円、高校・大学生=1,400円、中学生以下無料。3月14日まで。

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