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2023年4月開館のメニコン シアターAoi、主催事業ラインアップを発表

HITOMIホールで開催された「メニコン シアターAoi」のオープニング主催事業ラインアップ発表会見。メニコン シアターAoiは2023年4月に開館、7月にグランドオープン

HITOMIホールで開催された「メニコン シアターAoi」のオープニング主催事業ラインアップ発表会見。メニコン シアターAoiは2023年4月に開館、7月にグランドオープン

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 メニコン芸術文化記念財団が12月7日、HITOMIホール(名古屋市中区葵3)で2023年4月に開館する劇場「メニコン シアターAoi」(中区葵3)のオープニング主催事業ラインアップ発表会見を開いた。

芸術監督に就任した演出家の山口茜さん

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 同劇場はメニコン本社ビルの西側に建設している地上9階、地下1階の複合ビルにオープン。ビルの1階から6階までが劇場施設で、2階、3階部分が客席となる。客席数は301席。舞台は幅9.6メートル、高さ6メートル、奥行きは9.8メートルで昇降する可動壁により広げることができる。オーケストラピットを設けることができ、客席への張り出し舞台や花道などの演出も可能。ピンスポットを除く全ての照明にLEDライトを使用。音響は、音楽の生演奏や演劇、落語など、さまざまな用途に応じて響きをコントロールできる音場支援システム「AFC Enhance」を導入する。

 会見には芸術監督に就任した演出家の山口茜さんが登壇。山口さんは「あらゆる人は芸術家であると、共に暮らす2人の子どもが日々、絵を描いたり、本を読んだり、踊ったり、歌ったりに没頭する姿を見て思う。この劇場を、芸術に没頭することを思い出す場にしたいと思っている。あらゆる人々が、さまざまな他者の表現に出合い、自らも表現することをてらいなく行える場を目指したい。皆さん一人一人にとって、大切な友人のような場所になれば幸い」とあいさつした。

 山口さんは、初年度の主催事業16プログラムのラインアップを発表。4月18日にプレイベントとして、劇作家・演出家の平田オリザさんの講演「新しい広場を作る-地域における劇場の役割-」を行う。5月14日にはトライアルイベントとして、山口さん主宰の劇団「サファリ・P」が劇場の機構を生かした作品「透き間」を上演する。グランドオープンを迎える7月には、こけら落とし公演として宮川彬良さんが作曲を務める歌劇「あしたの瞳」を上演する(19日~22日)。そのほか、演劇、人形劇、音楽、ダンスなど多彩なジャンルの作品が発表された。会見には、劇作家・演出家の天野天街さんや舞踏家・演出家の浅井信好さんらが出席。公演に向けた意気込みを語った。

 同財団代表理事の田中英成さんは「名古屋は文化不毛の地と言われがちだが、そんなことはないと思っている。この地を文化芸術の発信基地にしたい」と語った。

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