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栄・松坂屋で「アニメージュとジブリ展」 表紙から飛び出す「ネコバス」が出迎え

エントランスで出迎える歴代の「アニメージュ」表紙を並べたデザインのボードから「ネコバス」が飛び出す展示物

エントランスで出迎える歴代の「アニメージュ」表紙を並べたデザインのボードから「ネコバス」が飛び出す展示物

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 「アニメージュとジブリ展」が4月22日、松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館7階の松坂屋美術館で始まった。

「風使いの腐海装束」と「朽ちゆく巨神兵」の造形物

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 1978(昭和53)年に創刊した「アニメージュ」。同誌の創刊当時から「スタジオジブリ」が設立された80年代後半に焦点を当てる同展では、まだアニメという言葉が一般に広がっていない時代から、アニメブーム期、鈴木敏夫さんが後の「スタジオジブリ」につながる高畑勲監督、宮崎駿監督を見出し、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の映画製作に傾倒するまでの道のりを紹介する。

 展示数は全体で400点以上。会場では、同誌の現物や中ページを紹介したパネル、セル画やイメージスケッチ、中づり広告、付録、グッズなどを展示する。

 エントランスでは歴代の同誌表紙を並べたデザインのボードから「ネコバス」が飛び出した展示物が出迎える。「ねこバス」の窓部分から顔を出して写真を撮ることができる。

 1979年(昭和54)年に登場し大ヒットした「機動戦士ガンダム」を扱うゾーンでは、同誌が伝えたガンダムブームの内容や、美術監督の中村光毅さんのイラスト展示、当時のプラモデルキットを使ったジオラマで再現した「ファーストガンダム」の名シーンなどで振り返る。

 1982(昭和57)年2月号に始まった原作漫画の連載を経て、1984(昭和59)年に「風の谷のナウシカ」の映画が誕生するまでの道のりを振り返るゾーンでは、たくさんのイメージスケッチやセル画、付録、書き込まれた漫画原稿などを展示するほか、「風使いの腐海装束」「朽ちゆく巨神兵」の造形物などを展示する。

 「魔法のプリンセスミンキーモモ」「魔法の天使 クリィミーマミ」などの当時のニュータイプの「魔法少女アニメ」などを取り上げたコーナーや、高畑監督、宮崎監督に焦点を当て、ジブリ以前に制作した「未来少年コナン」「ルパン三世カリオストロの城」「じゃりン子チエ」などの作品を紹介するコーナー、ブラウン管テレビやビデオゲーム機などを設置した1980年代後半の「とあるアニメファンの部屋」を再現したコーナーなども設置する。

 同展限定グッズも扱う物販コーナーも設置。「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」デザインの「大判ハンカチーフ」(1,650円)、「テト(風の谷のナウシカ)」(1万1,000円、購入は1人1点まで)や「王蟲(オウム)」(1万4,300円、同)などを展開する「BOX入りぬいぐるみ」など。展覧会入場者のみ利用可能。

 松坂屋名古屋店ではコラボメニューも展開。イカスミで黒くしたわらび餅「まっくろくろわらび」(松栄堂、880円)、レモンスカッシュにユズのシャーベットとブルーハワイのゼリー氷を浮かべた「飛行石のクリームレスカ」(昭和喫茶ロマンス、980円)など。

 同店広報担当者の原口渚沙さんは「当店とのARコンテンツやカフェも楽しんでもらえる。日本の文化でもあるアニメの世界に子どもから大人までどっぷり浸ってもらえれば」と来場を呼びかける。

 一般来場者が撮影できる場所には指定がある。開館時間は10時~18時(入場は閉館30分前まで、最終日は17時閉館)入場料は1,500円(中高生=1,000円、小学生=600円)。6月11日まで。

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