ボジョレ・ヌーボー解禁日となった16日、酒類の卸、販売を行う「キリン屋」(名古屋市東区東桜2、TEL 052-931-2433)も出荷のピークを迎えた。
東京に次ぎワインの消費量が多いといわれるのが名古屋と神戸。同社は主に、名古屋市中区の飲食店に酒類を卸している。同社の今年のボジョレ・ヌーボー出荷総数は約1,440リットルで、一般のワインの瓶に換算すると約2,000本を出荷した。同社としては、前年と変わらない出荷数量だが、全国的に見るとボジョレ・ヌーボーの消費量は年々増えているという。
ボジョレ・ヌーボーの歴史は浅く、ヨーロッパで1970年頃に「その年に収穫されたブドウを年内にワインにする」ことが始まったのがきっかけ。その後、1980年に新酒という形で解禁日などの法整備がされ、1985年に初めて日本に輸入された。同社も1985年からボジョレ・ヌーボーを扱っていている。
同社の森社長は「最近のボジョレ・ヌーボーは生産の技術も上がり、毎年安定したおいしさが保てるようになった。10月の終わりにブドウを収穫してから1カ月でワインにするというのがボジョレ・ヌーボーの特徴なので、解禁日から1カ月以内に楽しんでほしい」と話している。