浴衣や小物を特集する「松坂屋のゆかた」が7月5日、松坂屋名古屋店(名古屋市中区栄3)南館1階「オルガン広場」で始まった。
「松坂屋のゆかた」で約100点展開するという「有松絞り」の浴衣
同会場で10年以上展開する企画。今年は売り上げ目標(金額非公開)をコロナ前の2019年の水準に設定。新規のイベントを導入するなどして販売を強化するという。
会場には、浴衣約400点、げた、かばん、帯留め、かんざし、アクセサリーなどの小物約100点が並ぶ。男性の浴衣・小物も用意する。同店の今年の「おすすめ」の着こなしテーマは「小物使いでワンランクアップの大人スタイル浴衣」を据える。半襟や帯ひもをプラスすることで上品な印象に仕上がるという。
呉服担当バイヤーの米倉正浩さんは「コロナ禍の呉服業界は売り上げが半分以下になるなど厳しい状況が続いた。コロナ規制緩和後、初めての夏となる今夏、コロナ前のように祭りや花火大会などが、浴衣姿であふれるようなシーンをもう一度つくりたいとの思いで浴衣の販売には力を入れた」と話す。「地元産業を応援したい」(米倉さん)と、今回は「有松絞(しぼ)り」の浴衣を約100点展開する。
期間中はイベントを多数展開する。今月8日には浴衣着付け講習と名古屋外語・ホテル・ブライダル専門学校生徒による浴衣ミニファッションショーを開催(14時~)。15日は南山大学学生が現代風にアレンジした浴衣の着こなしを提案するファッションショーを開催(12時~、14時~)。21日~23日はパタンナーの深井由起子さんが来店し、使わなくなった着物生地をバッグや帽子、洋服などにリメークする制作実演も披露する。
8月2日・3日には、同館8階の「マツザカヤホール」で「松祭り」を初開催。「あつた競技カルタ」大会やスナッグゴルフ体験、刺しゅうワークショップなどのイベントや、同店の屋上遊園にあるレトロな遊具を、期間中同会場で楽しめるようにする。入場無料。ワークショップなど有料コンテンツがある。5日には同ホールで「松坂屋盆踊り」を開催。同店の対象フロアで5,500円以上の購入者を招待する。
8月初旬までの土曜・日曜を中心に、同店全体の店頭スタッフが浴衣姿で接客する。
営業時間は10時~19時。今月24日まで。