映画を通して社会や環境への理解を深め、SDGsの考え方に触れてもらうイベントが9月17日から、栄周辺の映画館など名古屋市内各地の会場で開催される。
「NAGOYA CINEMA Week 2023 ~with SDGs~」と題して開催される同イベント。主催は「スターキャット・ケーブルネットワーク」(中川区高畑4)。映画12作品の上映のほか、映画とSDGsに関わるイベントを実施する。
メイン会場は「伏見ミリオン座」(名古屋市中区錦2)と「センチュリーシネマ」(栄3)、サテライト会場は「オリマチ錦(スペース七番)」「長者町コットンビルGROUND」(以上、錦2)、「Hisaya-odori Parkケヤキヒロバ」(丸の内3)、「三越映画劇場」「星が丘テラス」(以上、星が丘元町)。
同社クリエイティブ事業部の長嶋優香さんは「名古屋で長年、地域住民に映画や映像を届けてきた当社ならではの取り組み。幅広い世代の人にSDGsをより身近に感じてもらえるよう、多様なジャンルの作品をピックアップした」と話す。
12作品のうち、「ミート・ザ・フューチャー ~培養肉で変わる未来の食卓~」は、フードテック企業の培養肉開発に迫った作品。「リファッション ~アップサイクル・ヤーンでよみがえる服たち~」は、世界有数の人口密集都市・香港で、衣料廃棄物やプラスチックごみの問題に取り組む人々に着目した作品。長嶋さんは「フードロスやアップサイクルに向き合うドキュメンタリーから、持続可能な社会の在り方を学べる」と紹介する。
「聲(こえ)の形」は、耳が聞こえない少女と、かつて彼女をいじめていた少年が過去と向き合い、関係を見つめ直していく青春アニメ。長嶋さんは「人と人が分かり合うにはどうしたらいいのか、気持ちを伝えるにはどうしたらいいのかを考える機会になれば」と期待を寄せる。
ゲストを招いてのトークショー付き上映会も予定。伏見ミリオン座では18日、画家の大宮エリーさんをゲストに「君の名前で僕を呼んで」を、23日には映画監督の中野量太さんをゲストに監督作品「湯を沸かすほどの熱い愛」を、それぞれ上映。センチュリーシネマでは17日、住友電工陸上競技部監督の渡辺康幸さんをゲストに「フォレスト・ガンプ/一期一会 4Kニューマスター版」を、23日には俳優の東出昌大さんをゲストに主演作品「Winny」を、それぞれ上映する。
このほか、「NAGOYA NEW クリエイター 映像AWARD」の授賞式と上映会、野外上映会、映画上映後に劇中の料理を再現して食べるイベント、SDGsをテーマとしたマルシェ、VR作品の体験イベント、子どもの「映画デビュー」を応援するイベントを行う。
9月23日まで。