「サメとカニとアレと/魅惑のZ映画祭」が2月5日、「大須シネマ」(名古屋市中区大須3)で始まる。
同館副支配人の杉山薫さんが企画・編成を担当。「サメンテーター」の中野ダンキチさんがリストアップした作品からサメ映画を6作品、カニ映画を1作品、「見てのお楽しみ」という「アレ」が出てくる映画を1作品、全8作品を1週間上映する。期間中、そのほかの作品の上映はない。
昨年6月に、「B級、Z級の作品が多いとされるがファンも多い}というサメ映画の特集「最狂サメ映画フェス」を開催した同館。杉山さんは「好評だった」と振り返り、「とはいえ、サメ映画を上映する場所は少ない。クオリティーが低く、多くの劇場としては上映をためらうのでは」と続ける。「最狂サメ映画フェス」では映画館のスクリーンで、みんなで見るということを実現。「あの盛り上がりを再び劇場で味わいたいというニーズに応え、今回企画した」と話す。
上映作品は新作が中心。サメ映画は、オカルト的作品「エクソシスト・シャーク」の続編「SHARK EXORCIST 2」、東京・阿佐ケ谷で開催された「第3回サメ映画総選挙」で1位を獲得した「イド・シャーク 心霊調査ビッグサマー」、サメのぬいぐるみが呪いのサメに変化して人を襲う「トイ・シャーク」、上映すると「当館ではなぜかチケットが完売する」という「えっ?サメ男」など。カニ映画は日本初上映だという、宇宙からきた「カニ」が出てくるSFパニックコメディー「ええっ?キメたカニ」で、「初めてなので受け入れられるかどうか分からない」。「全て怖い内容ではない」とも。
同館の公式SNSで告知が始まると、「アレって何?」という声や、宿泊先や新幹線チケットを予約したというファンの声も見られたという。
「Z級映画ばかり集まるのはなかなかない。配信作品もあるが、映画館のスクリーンで作品のひどさを仲間と共有できる機会。好きな人はもちろん、初心者も恐れずに見てもらえれば、普段とは違う映画体験ができるのでは」と来場を呼びかける。
チケットは1作品1,700円、金曜~日曜に開催する中野ダンキチさんトーク付き上映チケット(2,000円)も用意する。全作品鑑賞した人に「コンプリート賞」としてキーホルダーなど景品を進呈する。土曜・日曜は予約制にする予定。2月11日まで。