元中日ドラゴンズの荒木雅博さんのトークショーが6月1日、スポーツ&アウトドア用品販売店「Alpen NAGOYA(アルペンナゴヤ)」(名古屋市中区栄3)で開催された。
「スポーツをもっと身近に」と、名古屋を本拠地とするプロスポーツチームと同店が共に行う活動の一環。今回はスポーツ用品メーカー「ミズノ」ともコラボ。現役時代に同社のグローブを使っていた荒木さんが登壇した。
ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団し、同球団で活躍した荒木さんは、元々プロ野球選手を目指してはいなかったという。「自分の立ち位置が分かっていたので目指さなかった。目の前のことに集中して練習を続けていたら、少しずつレベルが上がり、プロ野球でレギュラーを取れるようになった」と話す。
2007(平成19)年にドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝いた試合で、荒木さんが守るセカンドに最後のボールが飛来したシーンに触れたときには、「ユニホームが動いていることが分かるくらい心臓がドキドキしていた。自分の所に飛んでこないでほしいと思っていたら飛んできたので動作が一歩遅れた。この経験から、飛んでこないでほしいと思ってもボールは一応飛んでくると思うようにと後輩に教えられる」と話し、笑いを誘った。
聴衆の一人からショートバウンドの取り方について質問され、グローブをはめ指導に当たる場面もあった。「グローブの面は上ではなく、前に向けること」とアドバイスをした。
トークショー後は、荒木さんとのツーショット撮影タイムやサイン色紙の手渡しが行われた。賞品に荒木さんのサイン入りボールを懸けてのじゃんけん大会も会場を盛り上げた。