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愛知県芸術劇場で災害と復興テーマの演劇 豪・人形劇団と国際共同制作

愛知県芸術劇場で災害と復興がテーマの舞台「ゴールドフィッシュ~金魚と海とわたしたち~」を上演。写真は稽古の様子(C)Terrapin

愛知県芸術劇場で災害と復興がテーマの舞台「ゴールドフィッシュ~金魚と海とわたしたち~」を上演。写真は稽古の様子(C)Terrapin

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 舞台「ゴールドフィッシュ~金魚と海とわたしたち~」が2月9日・11日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)小ホールで上演される。

愛知県芸術劇場とオーストラリアの「テラッピン・パペット・シアター」が共同制作

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 同公演は、愛知県芸術劇場とオーストラリアの人形劇団「テラッピン・パペット・シアター」が国際共同制作する災害と復興をテーマにした演劇作品。演出は同人形劇団アーティスティックディレクターのサム・ラウトレッジさん。共同演出・日本語台本を、劇団「第七劇場」主宰で名古屋芸術大学准教授の鳴海康平さんが担当する。

 物語は、ある地方の公立劇場が舞台。突然の洪水により、影絵を上演していた劇場は急きょ避難所となってしまう。影絵の俳優は混乱しながらも、子どもたちのために物語を続けようと試みる。ビニールシートや傘、はしごなど、身近な防災グッズが小道具に変身するなど、個性的な表現も楽しめるという。

 テラッピン・パペット・シアターは、オーストラリアのタスマニアを拠点に活動している人形劇団。2018(平成30)年に、同劇場と共同制作で環境問題をテーマにした作品「小さな島とエヴァ」を上演している。

 同劇場の仲村悠希プロデューサーは「幅広い層に楽しんでもらえる作品。国内外で天災が相次ぐ昨今、困難に立ち向かう時、そして立ち上がる時に必要となるのは想像する力だと舞台を通して伝えたい。本作品が災害からの復興までについて子どもと大人が一緒に考える機会になれば」と話す。

 今回の公演では、同劇場の自主事業では初の取り組みとして、ろう者の俳優による舞台上の手話通訳も行う(11日14時の公演のみ)。手話コーディネートは、舞台芸術の観劇支援を行うNPO法人「シアター・アクセシビリティ・ネットワーク」理事長の廣川麻子さんが協力。子どもに、より伝わりやすい舞台手話を目指す。

 開演時間は9日=14時、11日=11時、14時。料金は一般=2,000円、高校生以下=1,000円。

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